スズキ・RH250

スズキRH250：80年代を駆け抜けたオフロードバイク

スズキが1984年から1988年にかけて製造・販売していたオフロードバイク、RH250。空冷ハスラーシリーズの後継として登場したこのモデルは、パワフルなエンジンと独特の走行性能で多くのライダーを魅了しました。本記事では、RH250とそのバリエーションモデル、そしてその特徴について詳しく解説します。

RH250：暴力的な加速とピーキーなエンジン

1984年4月、型式SJ11Bとして発売された初代RH250。姉妹車であるRA125と同時に登場し、そのパワフルなエンジンは「暴力的な加速」と評されるほどでした。高地でもパワーダウンしないよう、高度自動補正機能（AAR）を搭載したキャブレターを採用していたことも特徴です。しかし、このピーキーなエンジン特性は、扱いやすさという点では課題を残しました。

マイナーチェンジによる進化：RH250-2、RH250H、RH250J

RH250は、発売後も継続的に改良が加えられました。1986年4月には、型式をSJ11Cに変更したRH250-2が登場。グラフィックデザインの変更、排気デバイス（SAEC）の採用、キャブレターの変更などが行われ、エンジン特性は扱いやすいものへと改善されました。さらに、サスペンションの変更によりシート高が低くなり、足付き性が向上しました。

1987年3月には、吸気干渉管の装着とキャブレターセッティング変更による2度目のマイナーチェンジが行われ、RH250Hが登場。そして1988年5月には、グラフィックデザインの変更、フロントフォークプロテクタの装着、キャブレター変更などを行い、最終モデルとなるRH250Jが発売されました。これらのマイナーチェンジを通して、RH250は性能と扱いやすさを両立するモデルへと進化を遂げました。

輸出仕様：TS250X

日本国内だけでなく、RH250は海外市場でも販売されました。1985年には、アメリカで輸出仕様のTS250Xが発売されています。国内モデルと比較して、どのような仕様変更が加えられていたのかは、更なる調査が必要です。

フィクションの世界での活躍

RH250は、現実の世界だけでなく、フィクションの世界でも活躍しました。特撮番組『仮面ライダーBLACK RX』では、主人公である仮面ライダーBLACK RXが搭乗するマシン、アクロバッターのベース車両として登場しています。他にも、ロボライダーのロボイザー、バイオライダーのマックジャバーにも、RH250がベースとして用いられたと言われています。

まとめ：時代を彩った名車

スズキRH250は、パワフルなエンジンと独特の個性で多くのライダーを魅了したオフロードバイクです。発売から年数が経過した現在でも、その高い性能と個性的なデザインは多くのファンを惹きつけています。本記事では、RH250の変遷を詳細に解説しましたが、更なる調査により、より詳細な情報が明らかになる可能性があります。オフロードバイクの歴史において、重要な役割を果たした一台と言えるでしょう。

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