スタディオン・ポド・ゴリツォム

スタディオン・ポド・ゴリツォム

スタディオン・ポド・ゴリツォムは、モンテネグロの首都ポドゴリツァに位置するサッカー専用スタジアムであり、地元のサッカークラブ「FKブドゥチノスト・ポドゴリツァ」のホームグラウンドとして知られています。また、モンテネグロ代表の試合も行われる重要なスポーツ施設です。

歴史

このスタジアムは1945年に完成し、当初の収容人数は5,000人でした。設立から数年後の1952年、初代スタジアムは火災によって大きな被害を受けましたが、再建の際には収容人数が17,000人へと拡大され、より多くの観客を迎えることができるようになりました。

その後、ユーゴスラヴィアの解体に伴い、スタジアムは部分的な改修が実施されました。特に東スタンドの撤去と北スタンドの新設が行われ、さらに2004年から2006年にかけての改修で、南北スタンドが二階建てとなり、東スタンドも新たに建設されました。これにより、現代的な施設としての機能が強化されました。

事件

スタジアムでは、いくつかの記憶に残る出来事が起こりました。2011年、モンテネグロ代表対イングランド代表の親善試合では、地元のウルトラスファンがピッチに侵入し、イングランドのゴールキーパーであるジョー・ハートに向けて発炎筒が投げ込まれる事態が発生しました。このような行為は安全面での懸念を引き起こし、試合の雰囲気に影響を与えました。

また、2015年3月にはUEFA EURO 2016予選のグループステージで、モンテネグロ代表対ロシア代表の試合中に、ロシアの選手たちに対して物が投げつけられるというトラブルが発生しました。この事件の結果、試合は67分で中止されるという異例の事態となりました。

これらの出来事はスタジアムの歴史の一部として語り継がれ、観客の行動や安全対策の重要性を再認識させる出来事となりました。

スタディオン・ポド・ゴリツォムは、スポーツイベントだけでなく、様々な社会的なコンテキストにおいても影響を持つ場所であり、モンテネグロのスポーツ文化において重要な役割を果たしています。今後もスタジアムが多くの感動的な瞬間を提供し続けることを期待しています。

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