スタディオン・マクシミール

スタディオン・マクシミール

スタディオン・マクシミールは、クロアチアの首都ザグレブに位置する歴史あるサッカースタジアムです。このスタジアムは、1990年以降、NKディナモ・ザグレブのホームグラウンドとして使用されており、またクロアチア代表の試合でも重要な役割を果たしています。スタジアムの収容人数は約25,000人で、多くのファンが試合を観戦するために訪れています。

スタジアム名の由来

スタジアムの名称である「マクシミール」は、その所在地であるマクシミール地区に由来しています。この地域はザグレブの中心部近くに位置しており、スタジアムとの一体感をありありと感じさせます。

クロアチア代表の無敗記録

スタディオン・マクシミールでは、クロアチア代表が驚異的な無敗記録を保持していました。14年間にわたってホームでの試合で負けることはなく、ファンのサポートと選手の活躍が見事に結びついていました。しかし、2008年9月10日、イングランド代表がこの記録に終止符を打つ結果となり、4-1というスコアで勝利を収めました。この試合はスタジアムにおける歴史的な出来事として記憶されています。

地震の影響

2020年3月22日、ザグレブは5.3Mwの地震に見舞われました。この地震によってスタジアムは大きな被害を受けることはありませんでしたが、特に老朽化が進んでいた東スタンドは耐久性に問題が生じ、使用禁止となりました。その結果、スタジアムの収容人数は約25,000人に制限されています。このように、スタジアムは老朽化対策と耐震性確保が求められる時代に突入しています。

重要な試合

スタディオン・マクシミールでは、さまざまな重要な試合が行われてきました。特筆すべきは、1976年のUEFA欧州選手権です。この大会では、6月16日に準決勝でチェコスロバキアとオランダが対戦し、チェコスロバキアが3-1で勝利しました。さらに、6月19日には3位決定戦が行われ、オランダがユーゴスラビアを延長戦の末3-2で下しました。

もう一つの忘れられない出来事は、1990年5月13日に行われたユーゴスラビア・プルヴァ・リーガのディナモ・ザグレブ対レッドスター・ベオグラード戦において発生した暴動です。この場面はサッカー界における暗い歴史の一部として記憶されています。

まとめ

スタディオン・マクシミールは、ザグレブのサッカー文化に深く根ざした重要なスタジアムです。歴史的な瞬間や出来事を数多く経験し、地元のサポーターに愛され続けています。将来的にはスタジアムの改修や耐震についての措置が必要ですが、マクシミールが担う役割は今後も重要であり続けるでしょう。

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