スタディオ・アトレティ・アズーリ・ディターリア

ゲヴィス・スタジアム（Gewiss Stadium）、正式名称スタディオ・アトレティ・アズーリ・ディターリア（Stadio Atleti Azzurri d'Italia）は、イタリアのロンバルディア州ベルガモ県ベルガモに位置するサッカー専用スタジアムです。セリエAに所属するアタランタBCがホームスタジアムとして使用しており、24,950人を収容できます。

歴史と改修

1928年に建設されたこのスタジアムは、長年にわたり大規模な改修が行われていませんでした。そのため、景観の悪さ、屋根のないスタンド、老朽化した設備など、多くの問題を抱えており、セリエAの標準的なスタジアムとは言えない状況でした。

しかし、2010年にアタランタBCの元選手であるペルカッシ家がクラブのオーナーに就任すると、スタジアムの買収と改修が計画されました。2017年8月、クラブはベルガモ市から1120万ユーロ（約13.7億円）でスタジアムを購入。2018年10月には、ベルガモ市とクラブの間で、3段階に分けてスタジアムを改修する計画の建築許可が合意されました。

2019年4月29日のウディネーゼ戦後、まず北スタンド「クルヴァ・ノルド」の改修工事が開始され、同年5月7日には同スタンドが解体されました。この第1段階の改修工事は、同年9月に完了しました。

2020年夏には、熱狂的なサポーター集団であるウルトラスが応援する南スタンド「クルヴァ・モロシーニ」の改修工事も始まりました。UBIバンカ・スタンドの改修は2021年に完了し、最後の工程として2024年夏までに「クルヴァ・スッド」の設置工事が行われ、全工程が完了する予定です。

改修後の変化

改修前は実質15,000人程度（公式には約21,000人）だった収容人数は、総工費4000万ユーロ（約49億円）の改修工事後には約25,000人に増加する見込みです。また、命名権の取得により、スタジアムの名称がゲヴィス・スタジアムに変更されました。

2019-20シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、上記の改修工事の影響で、アタランタBCはホームゲームをスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで開催しました。

ゲヴィス・スタジアムは、改修を経て近代的なスタジアムへと生まれ変わり、アタランタBCの新たな歴史を刻む舞台となっています。

もう一度検索