スターゲイト ユニバース

スターゲイト ユニバース

米国で製作され、カナダで撮影が行われたSFテレビドラマ『スターゲイト ユニバース』（Stargate Universe）は、2009年10月にアメリカ合衆国で放送が開始されました。これは、『スターゲイト SG-1』、『スターゲイト アトランティス』に続く、スターゲイトシリーズの第三弾として位置づけられます。特に『スターゲイト アトランティス』の出来事と時系列的に近接しており、設定面での関連性が深く見られます。

物語の始まり（シーズン1）

物語は、地球から飛び立った宇宙戦艦ジェネラル・ハモンドに、科学者のラッシュ博士、エンジニアとして雇用されたイーライ、そして米国上院議員とその娘である秘書のクロエらが搭乗している場面から始まります。彼らの目的地は、未知の9番目のシェブロンを用いる実験を行う「プロジェクト・イカロス」の基地がある惑星の軌道上でした。ジェネラル・ハモンドの艦長はサマンサ・カーター大佐が務めています。

イカロス基地は、惑星軌道上に到着した直後、突如として正体不明の艦隊による激しい攻撃に晒されます。この攻撃により、ジェネラル・ハモンドと基地は壊滅的なダメージを受けます。イカロス基地が置かれていた惑星は、実験の不安定化によって消滅の危機に瀕しますが、惑星が消滅する寸前に、9番目のシェブロンを用いた実験は辛うじて成功しました。しかし、発生したワームホールの先は全くの未知でした。

基地にいた80名を超える人々は、窮地を脱するため、この不確かなワームホールを通じて緊急避難としてスターゲイトに飛び込みます。彼らが辿り着いたのは、驚くべきことに、遥か遠方の銀河を自律的に超光速航行しているエンシェント（太古の種族）の巨大な宇宙船『デスティニー』でした。この船は、一般的なハイパードライブではなく、独自の技術で広大な宇宙を進んでいました。

デスティニー号でのサバイバルと探索

デスティニー号に乗り合わせた人々は、軍人、科学者、民間人など、様々な立場の集団です。彼らは、荒廃しきったエンシェントの船で、限られた資源と未知のシステム、そして船が自動的に向かう先に待ち受ける脅威や危険に立ち向かうことを強いられます。科学者のラッシュ博士や若き天才のイーライを中心に、船の機能を理解し、修繕を進めながら、生存と地球への帰還方法を模索します。

デスティニー号は、エンシェントが宇宙の果てまで探索するために建造した船であり、その航路は予測不可能で、彼らは船がスターゲイトを通過する惑星で資源を調達したり、危険な状況から脱出したりしながら旅を続けます。この過程で、船の隠された機能やエンシェントの壮大な目的が徐々に明らかになっていきます。

物語は、地球から遠く離れた場所で、多様な人々が極限状況下で直面する人間関係の軋轢や葛藤、そして未知の世界への好奇心と恐怖を描き出します。シーズン2以降も、彼らの長く困難な宇宙での旅と、帰還への希望、そしてデスティニー号自身の謎に迫る展開が続きます。登場人物たちの複雑な心理描写と、広大な宇宙を舞台にしたハードなSF描写が作品の特徴です。

主な登場人物（一部）：

ラッシュ博士
イーライ
* クロエ

『スターゲイト ユニバース』は、従来のスターゲイトシリーズとは異なる、より現実的で人間ドラマに焦点を当てた作風となっています。

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