スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ

概要

『スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ』、原題では『ROUGHNECKS: The Starship Troopers Chronicles』は、1999年にアメリカで制作されたCGアニメのテレビシリーズです。このシリーズは、1997年に公開された映画『スターシップ・トゥルーパーズ』を基にしており、映画の監督であるポール・バーホーベン氏も制作に関与しています。作品内では、映画に登場したキャラクターたちが再び活躍しますが、残念ながら低視聴率と資金不足が影響し、最終回の3話が制作されずに打ち切りとなってしまいました。

映画版との違い

このアニメは、子供向けに特化しているため、映画版に見られるようなブラックユーモアや過激な描写は存在しません。その結果、原作における政治的な描写が色濃く見える形となっています。登場人物やデザイン、基本設定には多くの共通点がありますが、アニメ版ではプロパガンダの要素や、過去の時代における軍隊に対する皮肉は省かれており、戦闘シーンはゲーム感覚で描かれることが多いです。

ストーリーには主人公を中心とした三角関係が含まれていますが、映画版のようなおかしみはなく、よりシリアスなトーンで描かれています。特に、アニメ版の『ROUGHNECKS』における「愚連隊」は、映画版でのジーン・ラズチャック中尉が指揮する大規模な部隊から、ジーン・レイザック中尉が率いる少数精鋭の「アルファ・チーム」に変わります。

更に、原作小説に登場する報告や思考を反映させる形で、トフェット人（スキニー）の存在が描かれ、彼らは地球連邦軍と同盟を結びます。主人公たちのアルファ・チームには、トファイ（元）大佐が加わり、彼もまた共に戦う仲間として描かれます。最初、地球人類はバグズを冥王星からの害虫と誤解していた点も興味深いです。

主要キャラクター

• - ジョニー・リコ: 主人公でアルファ・チームのメンバー。
• - ジーン・レイザック: 中尉でアルファ・チームの指揮官。
• - ディジー（イザベル）・フローレス: 重要なキャラクターの一人。
• - カール・ジェンキンス: 知的な役割を担う仲間。
• - ジェフ・ゴサード: チームメンバーの一人。
• - ドク・ラクロア: 医療担当。
• - ブルート: 強力な戦士。
• - ロバート・ヒギンズ: 地球連邦軍のメンバー。
• - トファイ: 元大佐で、アルファ・チームに加わる。
• - カルメン・イバネス: 主人公の仲間。
• - ズィム: 陸軍出身のキャラクター。
• - レッドウィング将軍: アルファ・チームの上司。
• - ザンダー・バーカロウ: チームメンバー。

シリーズ構成

シリーズは、オリジナルエピソードが5話構成で、特に「追撃作戦」は短いエピソード（約21分）としてまとめられています。また、番外編として4編の短編も収録されています。シリーズの中で、いくつかの作戦が展開されます。特に目立つものには「冥王星作戦」や「ハイドーラ作戦」といったタイトルがあります。これに続く計画的なエピソードも多く、詳細には「トフェット作戦」や「テスカ作戦」、さらには「ゼファー作戦」「クレンダス作戦」、最終的には「地球作戦」に至ります。

このシリーズは、アニメでありながらも豊かなキャラクターやドラマが描かれており、未完となった物語を惜しむファンも多いことでしょう。

もう一度検索