スタートレック:ボーグ

ゲーム『スタートレック：ボーグ』の概要

『スタートレック：ボーグ』は、1996年にSimon & Schuster Interactiveからリリースされたムービーアドベンチャーゲームであり、日本語版は2000年にデータハウス・ビーグルより発売されました。このゲームは、CD-ROM版とインタラクティブDVD版が存在し、プレイヤーに独特の体験を提供します。

ゲームの特徴

ゲームは『スタートレック』シリーズの映像を使用し、プレイヤーはムービーの中で行動を選択します。正しい選択をするとストーリーが進行し、間違った選択をするとその結果が描かれるムービーが流れ、ゲームオーバーになります。最終的にゲームをクリアすると、テレビシリーズのエピソードのように正解のルートが繋がった映像を見ることができます。

このゲームでは、ジェームズ・L・コンウェイが監督を務め、脚本はヒラリー・ベイダー、音楽はデニス・マッカーシーが担当しています。また、シリーズにゲスト出演していた俳優たちもメインキャストとして参加しています。

ストーリーの背景

物語は地球暦2377年に設定されており、U.S.S.カナルからの緊急通信によって惑星連邦は三度目のボーグ侵攻を把握します。宇宙艦隊はテラ星系を防衛するために宇宙船を召集し、士官候補生である主人公はU.S.S.シャイアンに訓練乗務します。この艦がセクター001へ向かうことになる中で、主人公は父親の仇を討つ機会を得ることを望みます。

主要な登場キャラクター

• - ケイラン・ファーロン: 主人公で19歳の士官候補生。父をボーグによって亡くし、復讐の機会を待っています。
• - 大尉: U.S.S.シャイアンに乗務する女性で、ファーロンに同情的。彼の願いを艦長に取り次ぎます。
• - ニコライ・アンドロポフ: U.S.S.ライチェスの艦長で、カーデシア戦争を生き抜いた名将。
• - ドクター・テディアス・クイント: 宇宙艦隊の医療部長で、多種族診断の専門家。
• - Q: 物語中にファーロンを過去に送り込むキャラクター。彼の存在がストーリー展開に大きく影響します。

登場艦船

• - U.S.S.カナル: 2377年のボーグ侵攻の際、最初にボーグ船と遭遇した宇宙船。緊急通信を発信します。
• - U.S.S.シャイアン: テラ星系の防衛に派遣された宇宙船で、内装は新しい仕様で設計されています。
• - U.S.S.ライチェス: 2367年のウルフ359の戦いに参加し、消滅した艦船。クルーの心情や活動が物語に深く関わります。

ゲームの進行と結末

ゲームは選択肢に基づいて進行し、プレイヤーの決断によってストーリーがさまざまに変化します。物語が進む中で、過去の戦いの真実やキャラクターの背景が明らかになり、プレイヤーは感情移入しやすい構成になっています。最終的には選択によって異なるエンディングが用意されており、再プレイの価値が高い内容となっています。

まとめ

『スタートレック：ボーグ』は、映画を基盤にしたユニークなアドベンチャーゲームであり、プレイヤーの選択によって物語が展開し、思い出深いエンディングへと導かれます。このゲームは、スタートレックファンだけでなく、アドベンチャーゲームの愛好者にも楽しめる作品です。

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