スター家族スタジオ

スター家族スタジオ：1970年代後半を彩った家族参加型クイズ番組

1978年4月1日から1980年9月27日まで、フジテレビで放送されたクイズ番組『スター家族スタジオ』。土曜の正午から1時間、多くの視聴者を魅了しました。本記事では、この番組の魅力に迫ります。

番組の構成とルール

毎回、3組（番組後期は2組）の芸能人家族がゲストとして出演。5人のパネラーが、ゲスト家族に関するクイズに挑戦する形式でした。パネラーは、レギュラーメンバーである相馬隆氏（当時筑波大学助教授）、松岡きっこ氏、宮尾すすむ氏に、毎回2人のゲストパネラーを加えた計5名。軽妙なトークと的確な解答で番組を盛り上げました。司会は玉置宏氏、出題は城ヶ崎祐子氏（当時フジテレビアナウンサー）が務め、安定した進行で番組を支えました。

クイズは全7問。最初の6問は、ゲスト家族に関する三択問題です。パネラーは、正解だと思う番号をフリップに書いて回答。正解数に応じてポイントを獲得していきます。問題の順番は、画面に映し出された家族の順番に沿って出題されました。

そして最終問題、第7問目は「ボーナスクイズ」。一般人が1名登場し、その人がどのゲスト家族と関係があるかをパネラーが予想します。正解すれば、複数ポイントを獲得できますが、得点は司会者の玉置宏氏の独断で決定。トップ争いを白熱させ、時には最下位のパネラーが涙を飲む場面もありました。

さらに、番組開始前に、ゲスト家族は5人のパネラーのうち誰が1位になるかを予想し、フリップに名前を書いて提出します。この予想は「ボーナスクイズ」前に公開され、予想が的中した家族にも賞品が用意されていました。最終的にクイズでトップになったパネラー、そしてそのパネラーの優勝を予想した視聴者にも、賞品が贈呈されました。視聴者参加型の要素も盛り込まれた、家族で楽しめる番組でした。

エピソードとスタッフ

番組には、多くのエピソードが残されています。レギュラー陣全員でテーマソングを作ったという逸話も伝えられています。残念ながら、曲名は現時点では不明です。

番組制作には、多くのスタッフが携わっていました。構成には塚田茂氏、大谷哲郎氏、小林久枝氏、小堀陽子氏らが参加。取材協力はスタッフ東京、音楽は広瀬健次郎氏が担当し、ダン池田とニューブリードの演奏、ムーン・ドロップスのコーラスが番組を彩りました。その他、美術プロデューサー、デザイナー、制作進行、電飾、タイトル、音響効果、技術、照明、VTR、協力会社など、多くのスタッフが番組の成功に貢献しました。プロデューサーは宮本洋氏、担当は宮本洋氏と熊田共一氏が務め、企画構成はフジ制作、制作著作はフジテレビが担当しました。

まとめ

『スター家族スタジオ』は、芸能人の家族を題材にしたクイズ番組として、視聴者から高い人気を博しました。家族で楽しめるクイズ形式、豪華なゲスト出演陣、そして個性豊かなパネラー陣の掛け合いなど、番組の魅力は多岐にわたります。この番組は、1970年代後半のテレビ界を代表するクイズ番組の一つとして、多くの人々の記憶に刻まれていることでしょう。番組で繰り広げられた、白熱したクイズの攻防、そして感動的なシーンの数々は、今なお語り継がれるにふさわしい、貴重なテレビ史の遺産と言えるでしょう。

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