スティーブ・デラバー

スティーブン・エドワード・デラバーは、1983年7月17日、アメリカ合衆国ケンタッキー州フォートノックスで生まれました。右投右打の投手として、その野球人生は波乱に満ちていました。

プロ入り前

2002年のMLBドラフトでアナハイム・エンゼルスから指名を受けましたが、入団には至りませんでした。翌2003年のMLBドラフトでサンディエゴ・パドレスから指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

パドレス傘下時代

プロ入り当初は先発[[投手]]でしたが、2007年にリリーフへ転向。しかし、2008年にはA級に降格し、解雇という厳しい現実を経験しました。

独立リーグ時代

解雇後、デラバーは独立リーグで再起を図ります。フローレンス・フリーダム、ブロックトン・ロックスと渡り歩き、先発、リリーフ両方でプレーしました。2009年には右肘を骨折し、再び野球から離れることとなりました。

野球からの離脱と復帰

2010年、デラバーは野球から一旦離れ、妻の勤務先であるケンタッキー州で非常勤講師として働いていました。しかし、リハビリ中に速球の速度が戻っていることに気づき、再び野球の世界へ戻ることを決意します。

マリナーズ時代

2011年、シアトル・マリナーズと契約し、メジャーデビューを果たします。2012年にはMLB日本開幕戦の遠征メンバーに選出されるなど、チームにとって重要な存在となっていきました。

ブルージェイズ時代

2012年7月、トロント・ブルージェイズへトレード移籍。8月には「1イニング4奪三振」というMLB史上初の記録を達成し、その名を轟かせました。2013年にはオールスターゲームにも選出され、三者連続三球三振も達成しました。しかし、右肩の故障により後半戦は調子を落とします。2014年、2015年は怪我や不調に苦しみ、2016年に自由契約となりました。

レッズ、広島時代

2016年、シンシナティ・レッズでメジャー復帰を果たすも、すぐにマイナーへ降格。その後、広島東洋カープと契約し、日本球界でもプレーしました。

インディアンス、レンジャーズ傘下時代

2017年にはクリーブランド・インディアンスと契約しましたが、薬物規定違反で出場停止処分を受け、自由契約となります。2018年にはテキサス・レンジャーズと契約しますが、再び自由契約となりました。

引退とその後

2019年、デラバーは現役引退を表明。現在は、地元で高校生に野球指導を行っています。

投球スタイル

最速150km/hを超えるフォーシームと、スプリッター、スライダーを武器に、三振を奪う投球スタイルが特徴でした。しかし、右肩の故障以降は球速が低下し、制球難に苦しむ時期もありました。

詳細情報

デラバーは、MLBオールスターゲームに1度選出されています。また、NPBでの初登板は2016年9月18日、対横浜DeNAベイスターズ戦でした。背番号は、35, 50, 56, 70と変遷しています。

スティーブン・デラバーの野球人生は、成功と挫折、そして再起の物語です。その経験は、彼が指導する若い選手たちにとって、貴重な教訓となるでしょう。

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