スティーブ・ラージェント

スティーブ・ラージェント（Steve Largent、1954年9月28日 - ）は、アメリカンフットボールの元選手、元政治家です。オクラホマ州タルサで生まれ、NFLのシアトル・シーホークスで長年ワイドレシーバー(WR)として活躍しました。引退後は政界に転身し、アメリカ合衆国下院議員を務めました。

フットボール選手としてのキャリア

タルサ大学時代、ラージェントは傑出した成績を残しました。1974年には884ヤード、14タッチダウンキャッチ、1975年には51キャッチ、1000ヤード、14タッチダウンキャッチを記録するなど、全米レベルで注目される選手でした。しかし、1976年のNFLドラフトでは、ヒューストン・オイラーズから全体117番目という下位指名を受けました。

プレシーズンゲームでカットの危機に瀕しましたが、翌年の8巡目指名とのトレードでシアトル・シーホークスへ移籍し、選手としてのキャリアを続けることができました。シーホークスでは、スピードでは他の選手に劣るものの、卓越したキャッチング技術と堅実なプレースタイルでチームに大きく貢献しました。

そのプレースタイルから「Yoda」という愛称で親しまれ、1989年に引退するまでの14年間で、数々のNFL記録を更新しました。彼の背番号80番は、シーホークスの永久欠番となっています。1992年10月には、ワシントン・レッドスキンズのアート・モンクによって通算レシーブ記録819回を更新されました。1999年にはNFL殿堂入りを果たし、その功績が讃えられました。

引退後の活動

1994年から2002年まで、ラージェントは共和党所属のオクラホマ州選出下院議員として政治活動を行いました。2002年にはオクラホマ州知事選に出馬しましたが、僅差で落選しました。その後、無線通信業界団体のCEOに就任し、2014年までその職を務めました。

シアトル・シーホークスは、チームに最も貢献した人物に対して「スティーブ・ラージェント賞 (Steve Largent Award)」を贈っています。この賞は、彼の功績を称え、チームへの貢献を奨励するために設立されました。

スティーブ・ラージェントは、フットボール選手として、また政治家として、多大な功績を残しました。彼の不屈の精神と努力は、多くの人々に感動を与え続けています。

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