ステイシー・ルイス

ステイシー・ルイス：不屈の精神で世界を制した女子ゴルファー

ステイシー・ルイス（Stacy Lewis）は、1985年2月16日生まれ、アメリカ合衆国オハイオ州出身の女子プロゴルファーです。彼女のキャリアは、幼少期に患った脊柱側湾症との闘い、それを克服してからの目覚ましい活躍によって彩られています。

幼少期と脊柱側湾症との闘い

ステイシー・ルイスがゴルフを始めたのは8歳の時。両親から手ほどきを受けたのがきっかけでした。しかし、11歳の時に彼女は脊柱側湾症と診断されます。脊柱側湾症とは、背骨が左右に弯曲してしまう病気です。ルイスは、1日に18時間もコルセットを装着する生活を強いられました。

18歳の時には高校を休学し、手術を受けることを決意します。手術では、背骨の弯曲部分にチタン製の棒と5本のスクリューが埋め込まれました。この手術とリハビリを経て、彼女は再びゴルフができるまで回復しました。

アマチュア時代とプロ転向

アーカンソー大学に進学したステイシー・ルイスは、女子ゴルフ部の主力メンバーとして活躍しました。そして、2008年にプロへ転向。

プロデビュー戦となった2008年の全米女子オープンでは、いきなり3位に入るという快挙を達成し、注目を集めます。同年のファイナルQTでは、ミッシェル・ウィや宮里美香といった強豪を抑えてトップで通過しました。

LPGAツアーでの活躍

ステイシー・ルイスは、2011年の「クラフトナビスコチャンピオンシップ」（現：シェブロン選手権）でLPGAツアー初優勝、同時にメジャー初制覇を果たしました。2012年には、日本で開催された「ミズノクラシック」を含む4勝を挙げ、LPGAのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

2013年には、アメリカ人選手として2人目となる女子ゴルフ世界ランキング1位に浮上。同年には「全英リコー女子オープン」（現：AIG女子オープン）でメジャー2勝目を飾りました。2014年には3勝を挙げ、初の賞金女王に輝いています。

私生活とツアー復帰

2016年に結婚し、2018年には第一子となる長女を出産。産休を経て、2019年にツアーへ復帰しました。母としての新たなスタートを切った彼女の今後の活躍にも期待が集まっています。

主な優勝記録

クラフトナビスコチャンピオンシップ（2011年）
ミズノクラシック（2012年）
* 全英リコー女子オープン（2013年）

世界ランキング

ステイシー・ルイスは、2013年に世界ランキング1位を獲得。長年にわたり世界のトップレベルで活躍しています。

ステイシー・ルイスは、脊柱側湾症という困難を乗り越え、世界的な女子ゴルファーとして成功を収めました。彼女の不屈の精神と努力は、多くの人々に勇気を与えています。今後の活躍も期待される、注目の選手です。

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