ステイン・アライブ

映画『ステイン・アライブ』概要

『ステイン・アライブ』（原題: Staying Alive）は、1983年にアメリカで制作された映画で、1977年のヒット作『サタデー・ナイト・フィーバー』の続編です。この作品は、監督・製作・脚本をシルヴェスター・スタローンが手掛け、彼自身もカメオ出演しています。主演はジョン・トラボルタが演じるトニー・マネロで、共演にはシンシア・ローズ、フィノラ・ヒューズ、スティーヴ・インウッド、ジュリー・ボヴァッソが名を連ねています。

音楽にはビージーズのバリー、ロビン、モーリスのギブ兄弟が参加しており、スタローンの弟フランク・スタローンも楽曲を提供しました。制作に関しては前作のプロデューサーであるロバート・スティッグウッドが関与しましたが、本作の興行成績の不振が影響し、彼は以降の活動に苦しむこととなりました。ストーリーは前作から六年後を舞台にしています。

あらすじ

物語はかつてのディスコ・ダンス王であるトニー・マネロが、ブルックリンからマンハッタンに引っ越すところから始まります。彼はニューズテージでの大成功を夢見て、ダンス・インストラクターやクラブのウェイターとして働きながら、安宿での生活を送っています。慎ましいながらも夢を追い続けるトニーの日常は、ある日、裕福なイギリス人ダンサー・ローラが出演するミュージカル『悪魔の裏通り』でのチャンスによって変わります。

トニーはローラに魅了され、彼女が出演する舞台のコーラス役を獲得しますが、彼女にとって自分はさほど重要な存在ではなく、加えて彼のガールフレンド・ジャッキーは浮気の疑念から別れを告げます。2人の関係が終わったことを痛感したトニーは、ジャッキーへの未練に気付きます。その後、舞台での代役のチャンスを掴んだ彼は、オリジナルのパートナーと共に素晴らしいパフォーマンスを披露します。さらなる愛情と情熱を持って、トニーは自身の感情を込めたダンスを展開し、観客の心を鷲掴みにします。

キャスト

• - トニー・マネロ - ジョン・トラボルタ
• - ジャッキー - シンシア・ローズ
• - ローラ - フィノラ・ヒューズ
• - ジェシー - スティーヴ・インウッド
• - トニーの母親 - ジュリー・ボヴァッソ
• - バトラー - チャールズ・ウォード
• - カール - フランク・スタローン

音楽

『ステイン・アライブ』のサウンドトラックも前作と同じくビージーズの楽曲が多く取り入れており、映画の魅力を引き立てます。ヒットチャートでも成功を収め、日本やイタリアでは高評価を得たものの、前作に比べるとその影響力には限界がありました。しかし、曲自体はファンからの一定の支持を受けており、各国のランキングでも上位に位置していました。

公開後の反応

映画の興行収入は北アメリカだけで約6500万ドルを記録し、1983年公開の映画の中で上位となる成績を収めました。しかし、視聴者や批評家からは、前作にあったキャラクターの魅力が不足しているという厳しい批判が寄せられました。そのため、ラジー賞にノミネートされ、後に「史上最悪の続編」としてエンターテイメントウィークリーに選ばれる結果となりました。『ステイン・アライブ』は、夢を追う苦悩と成長を描いた物語ではありますが、その評価は賛否が分かれるものでした。

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