ステファン・イヴェルセン

ステファン・イヴェルセン：ノルウェーの誇り高きストライカー

ステファン・イヴェルセン（Steffen Iversen）は、1976年11月10日、ノルウェーのオスロで生まれました。元サッカー選手で、ポジションはフォワード。ノルウェー代表としても長きに渡り活躍しました。

クラブキャリア

18歳でローゼンボリBKに加入し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。最初の2シーズンでエリテセリエン（ノルウェー1部リーグ）を連覇。その活躍が認められ、1996年12月にイングランドのトッテナム・ホットスパーFCへ移籍。7シーズンに渡り主力として活躍し、公式戦64得点を記録しました。1999年にはフットボールリーグカップのタイトルを獲得しています。

その後、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCでの短い期間を経て、2004年に母国ノルウェーへ復帰。ヴォレレンガ・フォトバルに加入し、2シーズン在籍。クラブにとって21年ぶりとなるリーグ優勝に貢献しました。

2006年には古巣ローゼンボリBKへ復帰。2度のリーグ連覇を含む3度のリーグ優勝を経験しました。2010年のリーグ優勝後には、再びイングランドへ渡り、クリスタル・パレスFCと契約。13ヶ月在籍した後、2012年3月にローゼンボリBKへ3度目の加入を果たしました。

2012年11月に現役引退を表明し、輝かしいキャリアに幕を閉じました。

代表キャリア

ノルウェー代表としては、79試合に出場し21得点を記録しました。UEFA EURO 2000では、グループステージのスペイン戦で決勝点を挙げ、チームを勝利に導きました。この得点は、同大会におけるノルウェー代表の唯一の得点となっています。

プレースタイルと評価

イヴェルセンは、長身を生かした空中戦の強さと、卓越した得点感覚を併せ持つストライカーでした。また、チャンスメイク能力にも優れ、攻撃の中心としてチームに貢献しました。そのプレースタイルから、ノルウェー国内のみならず、イングランドでも高い評価を得ていました。

エピソード

イヴェルセンの父は、元ノルウェー代表で、エリテセリエンで4度の得点王に輝いたオッド・イヴェルセンです。父の影響を受け、幼い頃からサッカーに親しみ、才能を開花させました。ローゼンボリBKへの最初の契約の際には、父親によって「いつでも無償でローゼンボリに復帰できる」という条項が加えられたというエピソードも残っています。

タイトル

クラブ
ローゼンボリBK
エリテセリエン：1995, 1996, 2006, 2009, 2010
ノルウェー・フットボールカップ：1995
トッテナム・ホットスパーFC
フットボールリーグカップ：1998-99
ヴォレレンガ・フォトバル
エリテセリエン：2005

個人
エリテセリエンNTFフットボール・アワード年間最優秀選手賞：2006
クニクセン・アワード年間最優秀FW部門：2006
エリテセリエンNTFフットボール・アワード月間最優秀選手賞：2006年9月度
* UEFA U-21欧州選手権得点王：1998

ステファン・イヴェルセンは、ノルウェーサッカー史に名を刻む偉大な選手の一人として、これからも語り継がれることでしょう。

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