ストライクTV

ストライクTV：爆笑問題が仕掛ける、予測不能なバラエティ番組

『ストライクTV』は、2011年10月3日から2014年3月24日までテレビ朝日系列で放送されたバラエティ番組です。前番組『雑学王』から爆笑問題がMCを務め、深夜番組『お願い!ランキング』の人気企画『ストライク♪ミュージック』を起源として誕生しました。

番組開始当初は、音楽、グルメ、ファッション、アニメ、お笑いなど、その時々の流行をテーマにゲストがプレゼンテーションを行い、出演者たちがボウリングのストライク、スペア、ガターで評価するという、独特のスタイルでした。しかし、その後、幾度かのリニューアルを経て、番組のコンセプトは大きく変化していきます。

2012年4月23日、番組は全面リニューアル。クイズを軸としたトークバラエティへと生まれ変わりました。これは、爆笑問題が出演していた『爆笑問題の検索ちゃん』『雑学王』のようなスタイルと言えるでしょう。リニューアル当初は得点制で優勝者を決定していましたが、賞品はなく、番組の最後に軽く触れられる程度でした。クイズの内容も、当初は事実に関するものだったのが、次第に様々なタイプの人間をテーマにしたアンケートクイズへと移行していきました。このリニューアルに伴い、『ストライク♪ミュージック』は元の『お願い!ランキング』木曜枠（後に月曜枠へ移動）に戻ることとなります。

番組名との関連性ですが、クイズに正解者が1人でもいれば「ストライク」、誰も正解できなければ「ガター」と表現することで、番組のコンセプトを維持していました。リニューアル当初は、爆笑問題が週替わりで相方の好きなものをプレゼンするミニコーナーもありました。

さらに2013年8月19日からは、最終問題がクイズではなく「ストライクアンサー」というコーナーに。視聴者から寄せられた悩みのメールに対して、太田光が最も有効な解決策と判断した答えが正解となる、ユニークな企画が導入されました。翌週には、全問を「ストライクアンサー」で構成する回も放送されました。その後は、共通のテーマに沿った芸能人をゲストに招き、ゲストのエピソードから問題を出す形式へと変化しました。

2014年4月からは、放送時間枠に『ビートたけしのTVタックル』の移動が決まったため、『ストライクTV』は3月24日をもって終了することになります。爆笑問題の番組枠はその後、『言いにくいことをハッキリ言うTV』（後に『お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』）に引き継がれました。番組のラスト2回は「公開ダメ出しスペシャル！」と題し、田中裕二、太田光それぞれに対して、出演者たちが様々なクレームを付けるという、異色の企画で幕を閉じました。

番組には、爆笑問題の他に、アシスタントの石井寛子、準レギュラーの伊集院光、土田晃之らがレギュラー出演。ゲストは当初、芸人が中心でしたが、リニューアル後はクイズのテーマに合わせて俳優やタレントなど、幅広いゲストが招かれました。特に2013年以降は「嫌われる女」や「文句を言う女」をテーマにした回が多く、その際は小島慶子が必ず出演していました。

『ストライクTV』は、クイズ、トーク、視聴者参加型企画など、様々な要素を取り入れ、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされた番組でした。爆笑問題の絶妙な掛け合いと、個性豊かな出演者たちの活躍は、多くの視聴者に笑いと感動を与えたことでしょう。番組終了後も、その独特の雰囲気と斬新な企画は、多くの人々の記憶に刻まれています。

もう一度検索