ストリーム (TBSラジオ)

ストリーム - TBSラジオの生放送ワイド番組

『ストリーム』は、2001年10月1日から2009年3月27日まで放送されたTBSラジオの生ワイド番組です。この番組のコンセプトは「毎日発刊される週刊誌」で、日々の出来事を深く掘り下げ、音楽の楽しさや快適さをリスナーに届けました。

放送の背景

番組が始まる前のTBSラジオの平日午後枠は、他局に後れを取っており、次々と新番組が企画されるも短命に終わることが続いていました。初代のプロデューサーが語ったところによれば、2001年のアメリカ同時多発テロを受けて急遽番組内容が見直され、わずか2週間で新たな企画を準備したそうです。この新しい試みは、過去の反省を踏まえつつAM局とは異なるFM的な構成が採用されています。

番組構成

『ストリーム』は、伝統的な演歌やニューミュージックを排除し、さらにリスナーとの電話を使ったコーナーも持たないという斬新なスタイルを採用しました。特に、パーソナリティに起用された松本ともこは、エフエム東京（TOKYO FM）を退社した直後で、経験豊富なDJとして知られていました。

番組は、月曜から金曜の午後13時から15時半までのスケジュールで放送され、当初から松本をメインに据え、ニュースや音楽中心の構成が特徴でした。2004年には小西克哉と松本の二人がメインパーソナリティを務め、より多様なコンテンツを聴取者に提供していきました。

特徴的なコーナー

番組内には多岐にわたるコーナーがあり、特に『立ち読みストリーム』ではSHINGOが最新の週刊誌を紹介。また『コラムの花道』では、日替わりで異なるコラムニストが参加し、さまざまなトピックについて語りました。放送当初から人気を集め、2002年4月の聴取率調査で同時間帯での首位を獲得するなど、次第に聴取者を増やしていきました。

リスナーとのインタラクション

『ストリーム』はリスナー参加型のコーナーも多く、新しい試みとしてデジタルメディアを取り入れることにも意欲的でした。2005年には、主要コーナーのポッドキャスト配信がスタートし、リスナーの幅を広げることに成功しました。

最終回とその後

番組は2009年3月27日に最終回を迎え、その後松本は『松本ともこ ミュージック・チャーム』、小西は『荒川強啓 デイ・キャッチ!』へと移行しました。また、SHINGOも独自に情報発信を行う音声ブログを始めました。

放送時間・タイムテーブル

放送は平日の月曜から金曜日、13:00から15:30まで。後半のタイムテーブルには、ニュースや音楽の他、リスナー参加型コーナーや各種特集も含まれており、エンターテインメント性にも重きを置いていました。

番組はその独自性やリスナーとの新たなコミュニケーションを通じて、TBSラジオの午後の枠に新しい風を吹き込んだといえます。放送の開始から終了までを通して、多くのリスナーに支持された『ストリーム』。その後も影響を与え続ける存在感を発揮しています。

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