ストレッチ・フォー

ストレッチ・フォー (Stretch-Four)とは

バスケットボールにおける「ストレッチ・フォー」は、主にパワーフォワードの選手を指す言葉です。この"ストレッチ"という言葉は、相手チームのディフェンスを外側に広げ、オフェンスのためのスペースを作り出す役割に由来します。コンボフォワード（Combo Forward）と称されることもあります。パワーフォワードはポジション番号から4番と呼ばれることがあり、それがストレッチ・フォーという名称の由来となっています。

ストレッチ・フォーは、1999–2000シーズン頃にNBAで戦術として登場しました。プロバスケットボールで頻繁に使われる「ビトゥィーン(between)」から派生した「トゥィーナー」という用語群の一つでもあります。

バスケットボールにはストレッチ・フォーの他にも、以下のような複合ポジションがあります。

コンボガード(PG/SG)
ポイントフォワード(PG/F)
[スウィングマン]
フォワードセンター(F/C)

プレースタイル

通常のパワーフォワードは、バスケットボールに近いエリアで、その身長と体格の強さを活かしたプレーをするのが一般的です。しかし、ストレッチ・フォーは、パワーフォワードのサイズを持ちながらも、優れたシューティング技術、特にスリーポイントシュートに長けている選手が務めます。

これにより、マッチアップする相手チームのパワーフォワードは、バスケット近辺を離れざるを得なくなり、ディフェンスやリバウンドなど、本来担当すべきプレーが困難になるという利点が生まれます。

主なストレッチ・フォーの選手

NBAでは、以下のような選手が代表的なストレッチ・フォーとして知られています。

ケビン・ラブ（クリーブランド・キャバリアーズ）
ダーク・ノヴィツキー（ダラス・マーベリックス）
クリス・ボッシュ（マイアミ・ヒートの2連覇に貢献）
マット・ボナー（サンアントニオ・スパーズ）
* ラシャード・ルイス（オーランド・マジックなどに所属）

ストレッチ・フォーは、NBAだけでなく国際バスケットボールにおいても、その重要性が増しています。3ポイントシュートの成功率を高め、ディフェンスにスペースを作ることができるため、多くのチームが重要な選手をこのポジションに配置するようになっています。

ストレッチ・フォーの今後

バスケットボールにおける戦術は常に進化しており、ストレッチ・フォーの役割もまた、変化していく可能性があります。しかし、そのオフェンス能力とディフェンスへの影響力を考えると、ストレッチ・フォーは今後もバスケットボール界において重要な役割を果たし続けるでしょう。

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