ストレンジャーtonight

荻野目洋子の14枚目のシングル「ストレンジャーtonight」は、1988年1月21日、ビクター音楽産業より発売されました。この曲は、荻野目洋子自身が出演したテレビ朝日系単発ドラマ『マドンナ先生はロックンローラー!』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。

ドラマとのタイアップに加え、キャッチーなメロディーと荻野目洋子の魅力的な歌声が相まって、この曲は瞬く間に人気を博しました。特に、テレビ音楽番組では、歌詞の一部をアレンジして歌唱されることもあったと伝えられています。

オリコンチャートでは、1987年の「さよならの果実たち」以来となる2度目の1位を獲得。その人気は長く続き、TBSテレビの音楽番組『ザ・ベストテン』では5週連続でランクインを果たし、1988年の年間ランキングでも64位にランクインするなど、その年の音楽シーンにおいて重要な位置を占めました。

数々の賞にも輝き、第30回日本レコード大賞では金賞を受賞。さらに、第17回FNS歌謡祭では最優秀歌謡音楽賞を受賞するなど、音楽性の高さも高く評価されました。

B面には、イギリスのロックバンド、ホリーズのヒット曲「BUS STOP」のカバーが収録されています。この曲は、荻野目洋子の歌唱によって新たな魅力が加えられ、多くのリスナーを魅了しました。

このシングルは、8cmCDでの発売も開始されました。当時、8cmCDは新しいフォーマットであり、このシングル発売は、荻野目洋子にとっても、また日本の音楽業界にとっても、新たな時代の幕開けを象徴する出来事だったと言えるでしょう。

作詞は売野雅勇が担当。表題曲「ストレンジャーtonight」の作曲はNOBODY、編曲は米光亮が手掛け、ドラマ主題歌としての役割も完璧に果たしました。一方「BUS STOP」は、作曲をGraham Gouldman、編曲を西平彰が担当しています。

「ストレンジャーtonight」は、80年代の音楽シーンを代表する楽曲の一つとして、現在でも多くのファンに愛され続けています。そのキャッチーなメロディーと、荻野目洋子の魅力あふれる歌声は、時代を超えて人々の心を掴み続けていると言えるでしょう。楽曲の持つ時代性と普遍性を併せ持つこのシングルは、日本の音楽史に確かな足跡を残しています。このシングルを通じて、荻野目洋子は、新たな世代のリスナーにも広く支持されるアーティストとしての地位を確立したと言えるでしょう。

もう一度検索