ストレンジリアル

ストレンジリアル（Strangereal）

ストレンジリアルは、バンダイナムコエンターテインメントによって開発されたフライトシューティングゲーム『エースコンバットシリーズ』に共通する架空の世界を指します。この名称は開発スタッフやファンの間で使われるもので、ゲーム内で直接的には言及されることはありません。作中でのキャラクターは自分たちの住む世界を「地球」と称し、宇宙のことも同様に表現します。

ストレンジリアルの特徴

ストレンジリアルについて明確に描かれている作品には『エースコンバット3』や『エースコンバット04』、『エースコンバット5』、『エースコンバットZERO』、『エースコンバットX』、『エースコンバット6』、そして『エースコンバット7』などがあります。これらの作品では、架空の国家や緊迫した軍事ドラマが展開され、プレイヤーはさまざまな航空機を操縦して戦闘に挑みます。

特に『エースコンバット3』は時系列上、ストレンジリアルの中で最も後の作品であり、この作品がUGSFシリーズの時系列の起点となっています。ただし、プロジェクトACESの見解によれば、『エースコンバット3』と『エースコンバット7』との間には限定的な時系列のつながりしかないとされ、今後の設定が公式に明公布されるまでは不明です。

ストレンジリアルの起源と名称の浸透

ストレンジリアルという名称が浸透したのは、主に『エースコンバット04』におけるデザイナーたちによって作られたコンセプトから始まります。これらの概念は、東京ゲームショウ2000で公開されたティザームービーの中に「the strange, real world」という表記として現れました。続く作品『エースコンバット5』や『エースコンバットZERO』でも「Welcome to The Strange Real World」といった言葉が使われ、特に海外のファンを中心にこの名称が広まりました。

2015年に『エースコンバット7』が公表され、その際公式Twitterで「Welcome back to the Strangereal!」とツイートされたことをきっかけに、公式側でもこの名称が定着していきます。

世界観の変遷と発展

ストレンジリアルの初登場作品『エースコンバット04』において、その世界観は現実に近い地形が描かれていました。当初は歪んだユーラシア大陸やアメリカ大陸が存在していました。しかし、経年とともに『エースコンバット5』や『エースコンバット7』を通じて、その地形や国家の設定は大きく変わり、より詳細な地理と政治的情勢が描かれるようになりました。

特に『エースコンバット5』では新たにオーシア大陸やベルーサ大陸などの設定が追加され、世界観の骨子がほぼ完成しました。さらに、リニューアルされた『エースコンバット』シリーズ公式サイトでは、今後の作品におけるストレンジリアルの位置づけが明確にされています。

舞台設定と文化

ストレンジリアルの舞台となる惑星は「地球」と呼ばれ、太陽や月といった天体も存在しますが、地形や国家は現実とは異なっています。地質史や人類史の流れには共通点が多く見受けられ、文化や言語も多様です。

各国では英語をはじめ、ドイツ語やスペイン語、フランス語などが使用され、これらは現地に特有の名称に置き換えられています。また、宗教的な要素も含まれており、キリスト教的な文化が様々な場所で見受けられます。地域名には聖人の名が冠される都市が多く存在し、ゲーム内ではクリスマスが祝われたり、神話的な名前が多く登場することも特徴の一つです。

科学技術と軍事

ストレンジリアルの作品は、現実の技術に基づいた架空の軍用機や兵器が多数存在しますが、これらの多くは現実の軍事情勢に基づいています。描写される科学技術には、高度な水準に到達した架空兵器が含まれており、時には現実では実現不可能な状況を描写することもあります。

国際機関や国々の関係も描かれる中、ストレンジリアルの作品はまるで実在するようなリアルな設定が際立っており、プレイヤーはその中でさまざまな任務や戦闘を体感することができるのです。

ストレンジリアルは、その多様な国々、技術、文化が一体となった魅力的な世界であり、エースコンバットシリーズを通じて多くのファンに愛され続けています。

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