ストロベリー・スマイル

ストロベリー・スマイル

「ストロベリー・スマイル」は、1989年2月21日にチューリップがリリースした通算35枚目のシングルです。この楽曲は、解散を告げる最後のアルバム『Well』からのシングルカットとして登場しました。アルバムとシングルは同日に発売されており、音質やコーラスなどに若干の違いがありますが、基本的な部分は同じです。

この楽曲のジャケット写真は、アルバムの表紙と同じショットを使用しており、視覚的にも一貫性を持たせています。アルバム全体のテーマが「別れ」であったため、「ストロベリー・スマイル」も同様のテーマに沿って制作されました。これまでのチューリップの作品に見られたソリッドな音楽スタイルとは異なり、この楽曲は温かみのあるメロディと歌詞で彩られています。

当時、チューリップはテレビ番組「金曜気分で!」に出演し、番組の終了間際にこの曲を披露しました。その際、使用された音源はシングル版で、メンバーは口パクでパフォーマンスを行いました。出演メンバーは4人に加え、サポートメンバーとして小林涼（解散ツアーには不参加）、大久保敦夫、姫野達也の3名が登場し、合計7人でパフォーマンスを行うスタイルが取られました。

収録曲

1. ストロベリー・スマイル
- 作詞・作曲：財津和夫
- 編曲：チューリップ

2. STATION
- 作詞・作曲：丹野義昭
- ボーカルは丹野が担当しており、アルバム収録版と同様のテイクで仕上げられています。

「ストロベリー・スマイル」は、1989年の音楽シーンにおいて重要な位置を占める楽曲と言えるでしょう。バンドの解散を前にして、別れの感情を表現したこの作品は、多くのリスナーに深い印象を与え、今なお残る名曲として語り継がれています。チューリップの豊かなメロディと感情が込められた歌詞は、聴く人の心に温かさをもたらし、別れの悲しみを優しく包み込む作品となっています。

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