ストロー (曲)

aiko 38thシングル「ストロー」：日常の幸せを歌ったポップアンセム

2018年5月2日、シンガーソングライターaikoから38枚目のシングル「ストロー」がポニーキャニオンよりリリースされました。前作「予告」から約5ヶ月ぶりのシングルリリースとなり、多くのファンを待ち焦がれさせた一曲と言えるでしょう。

表題曲「ストロー」は、aiko自身の自宅での何気ない日常をモチーフに制作された楽曲です。歌詞には、大切な人への温かいまなざしと、その幸せを願う気持ちが繊細に表現されています。楽曲全体を彩るポップサウンドは、aikoの持ち味である軽やかさと温かさを存分に感じさせる仕上がりです。特に印象的なのは、「君にいいことがあるように」というフレーズが10回も繰り返し登場する点で、楽曲全体に一貫したメッセージが込められていることが分かります。同じフレーズが5回も繰り返される構成も、聴く者の心に深く響く工夫と言えるでしょう。

音楽評論家の久蔵千恵氏は、Real Soundにて「7月でデビュー20周年を迎えるaikoの新たな代表曲として長く愛され続ける予感がする」と評し、この楽曲の持つ普遍的な魅力とaikoのキャリアにおける位置付けの高さを示唆しています。

ミュージックビデオは、歌詞の世界観を忠実に再現した内容となっています。aikoが「彼」らしき人物と朝食を食べるシーンなど、同棲生活を彷彿とさせる描写が随所に散りばめられ、まるで日常の一コマを切り取ったような親近感を感じさせます。使用されている小物はaikoの私物を使用するなど、細部にもこだわりが感じられ、よりリアルな表現を実現しています。一方、ライブハウスで撮影された歌唱シーンでは、aikoのクールで洗練されたパフォーマンスが披露されており、楽曲の持つ多面的な魅力を視覚的に捉えることが出来るようになっています。

「ストロー」は、2018年4月7日放送回からTBS系列の番組『王様のブランチ』のテーマソングとして採用されました。この起用により、より多くの人々の耳に届くこととなり、aikoの楽曲が持つ普遍的な魅力が広く認識されるきっかけとなりました。

シングルには表題曲「ストロー」に加え、「雨フラシ」「夜の風邪」、そして「ストロー（instrumental）」の計4曲が収録されています。「雨フラシ」や「夜の風邪」といったカップリング曲も、aikoのソングライティングセンスの幅広さを示す、聴き応えのある楽曲となっています。

「ストロー」は、aikoの代表曲の一つとして長く愛され続けるであろう、シンプルながらも奥深い魅力を持つ楽曲です。日常の些細な幸せを丁寧に描き、聴く者の心に温かい光を灯してくれる、そんな一曲と言えるでしょう。 aikoの音楽性と、その表現力の高さを再確認できる、まさに必聴のシングルです。

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