スノースピーダーの概要と活躍
スノースピーダー(Snowspeeder)は、
映画『
スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲|スター・ウォーズ エピソード5_帝国の逆襲』に登場する架空の
航空機で、物語の主人公
ルーク・スカイウォーカーが搭乗します。この機体の正式名称は「インコム社製T-47 エアースピーダー」であり、元々は民間用に設計された機体です。しかし、反乱軍は戦闘能力を高めるために改造を施し、寒冷地での使用に適した機体に仕上げました。
諸元
- - 全長: 5.3メートル
- - 最高時速: 1,100キロメートル
- - 乗員: 2名
このスノースピーダーは、前方にパイロット、後方には砲手が乗る二人乗りの設計が特長で、連動式のブラスターキャノンを2基と、ハープーン・ガンを1基を装備しています。これにより、様々な戦闘任務に対応可能です。
改造と防御力の向上
スノースピーダーは、もともと高い頑丈さが評価されていましたが、反乱軍は
Yウイングから取り外した装甲を流用してさらなる防御力を追加しました。エネルギーシールドの導入は見送られ、機動性を重視した設計となっています。また、高速時にも減速せずに旋回できるため、敵から捕捉される確率が低く、地上用戦闘機としての生存性は非常に高いとされています。
地上での多様な活躍
スノースピーダーは、パトロールや偵察活動、小規模な攻撃任務まで幅広く活躍しました。改造により、同盟軍のパイロットたちはその操縦性と整備性の良さを高く評価し、特に多岐にわたる負荷に耐えることから重宝された機体でした。
ホスの厳しい寒さ
しかし、反乱軍はヤヴィン基地を失い、氷の惑星ホスに逃げ込んだ際には厳しい寒さに直面しました。この厳しい環境に適応させる必要があり、スノースピーダーは排熱のためのラジエーターを改造し、冷却機能を逆転させることが求められました。この作業が成功したことにより、スノースピーダーは極寒の環境での運用が可能になりました。
ホスでの戦闘
ホスでの戦闘では、同盟軍は帝国軍の進攻に直面します。スノースピーダーは
AT-ATに対抗すべく、ルークが指揮するローグ中隊の主力として出撃しました。しかし、
AT-ATの頑丈な装甲に対してスノースピーダーの攻撃は効果が薄く、逆に
AT-ATからの強力な火力にさらされることになりました。ルークはデルタフォーメーションアタック戦法を駆使して
AT-ATの脚部を狙い、ハープーンを使用して敵の進行を一時的に食い止めることに成功します。この勇敢な行動により、一時的にではあるが帝国軍を押し返すことができました。
戦闘の結末
残念ながら、帝国軍の圧倒的な数に押され、ホスの基地は次第に陥落していきます。スノースピーダーの多くは戦闘中に破壊され、戦闘時には数々の英雄的行動がありましたが、結果として基地の防衛に失敗し、多くの犠牲を出しました。ルークの仲間たちも様々な困難に直面しつつ、撤退を余儀なくされることとなります。
このようにスノースピーダーは、
映画『スター・ウォーズ』シリーズにおいてただの乗り物ではなく、反乱軍の象徴として深く刻まれた存在であることがわかります。