スパイスより愛を込めて。

映画『スパイスより愛を込めて。』

『スパイスより愛を込めて。』は、2023年6月2日に公開された日本映画で、監督は瀬木直貴が担当。主演には中川翼、ヒロインには茅島みずきが配され、金沢市が舞台となっています。本作ではスパイスが世界的に不足し、特にカレーが貴重な存在となる異常事態を背景に、カレー好きの高校生の成長物語が描かれています。

あらすじ

近未来、未知のウイルスが流行し、そのウイルスに対抗するためにスパイスが不足するという事態が発生します。金沢に住む高校生の山本蓮は、カレーに情熱を注ぎながらも、スパイス不足に直面し困り果てていました。そんな彼の前に、カルダモンの香りを身にまとった謎の少女、端目莉久が現れます。蓮は彼女に興味を抱き、一緒にスパイス不足の謎に挑むことになります。

主なキャラクターとキャスト

• - 山本蓮（演：中川翼）：高校生で野球部に所属。幼なじみの沙羅を妹のように思っている。
• - 端目莉久（演：茅島みずき）：常にカルダモンの香りを持ち歩く高校生。スパイス研究一家に育ち、「カレーは食材の究極」と語る。
• - 葛城沙羅（演：速瀬愛）：蓮の幼なじみでモデルとして活動。彼との友情が物語の中心となる。

制作背景

『スパイスより愛を込めて。』の制作は、食文化をテーマにした前作の延長線上でスタートしました。監督の瀬木は、金沢カレーの創業者との出会いを通じて、金沢を舞台にしたカレーの映画を作りたいと考えるようになりました。しかし、スパイスの多様性について学びながら映画製作に悩み、最終的にスパイスを人間に見立てた群像劇のアイデアが生まれました。こうした中、共に食事をすることの重要性を再認識し、物語は具現化していきました。

撮影について

主な撮影は2021年秋に金沢市内で実施されました。当時はコロナ禍の影響下にあったため、撮影中には様々な衛生対策が行われました。マスクの着用や手指消毒、エキストラの人数制限など厳しいルールが設けられ、撮影は慎重に進められました。コロナ規制が和らいだ際、スタッフとキャストはケータリングのカレーを共に食べることができ、貴重な思い出を共有しました。

クラウドファンディング

本作では、制作過程で予想以上の費用がかさむこととなり、クラウドファンディングを実施しました。この活動では、30万円の目標額に対し、52万5000円の支援が集まり、映画のイベントや海外映画祭への参加費用に充てられました。

まとめ

『スパイスより愛を込めて。』は、キャラクターたちがスパイスの特性やスパイスを通して描かれる青春の物語です。金沢の魅力、カレーの奥深みを感じながら、登場人物たちの成長や人間関係に触れることができる作品となっています。

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