スパイダーマン (1978年の映画)

映画『スパイダーマン』について

『スパイダーマン』は、マーベル・コミックのキャラクターを基にした日本のスーパーヒーロー映画で、1978年に公開されました。この作品は、日本のテレビシリーズ「スパイダーマン」のスピンオフとして制作され、当時の多くのファンから愛されました。監督は竹本弘一、主演は香山浩介が務め、東映が製作を担っています。

物語の概要

この映画は、テレビシリーズの第10話「炎地獄にへび女の涙を見た」と第11話「モンスター教授のウルトラ毒殺」の間の時系列を描いています。物語の中では、悪の組織「鉄十字団」が登場し、彼らは特殊な兵器「マシーンベム海魔王」を使って石油タンカーを攻撃し、危機を引き起こします。

スパイダーマンは、インターポールの捜査官、間宮十三と協力し、この危険な敵を阻止しようと奮闘します。彼はスパイダーブレスレットを使ってマーベラーを呼び出し、海魔王のミサイルを空中で爆発させ、さらなる被害を未然に防ぎます。しかし、海魔王が巨大化する事態に直面し、スパイダーマンはさらに強力なロボット、レオパルドンに変形し、敵を打ち破ることになります。

キャスト

本作品の魅力をさらに引き立てるため、多彩なキャストが揃いました。スパイダーマン役の山城拓也こと香山浩介の演技をはじめ、佐久間ひとみ役の三浦リカ、山城新子役の大山いづみ、山城拓次役の矢葺義晴など、多くの俳優が出演しています。間宮十三役の仲谷昇や、モンスター教授役の安藤三男も特徴的な役柄で物語を盛り上げます。ナレーションは大平透が担当し、声優では飯塚昭三が海魔王の声を担当しています。

音楽と制作背景

映画のオープニングテーマ「駆けろ！スパイダーマン」とエンディングテーマ「誓いのバラード」は、作詞を八手三郎、作曲を渡辺宙明が担当し、歌はヒデ夕樹が歌っています。これらの楽曲は、作品の雰囲気を引き立てる重要な要素となっています。監督の竹本光晴と脚本の高久進は、この映画を通じてスパイダーマンを新たな視点から表現しました。

公開とその後

この映画は1978年7月22日に開催された東映まんがまつりで初めて上映されました。アメリカ以外のいくつかの地域にも展開されました。その後、2009年にはマーベル公式サイトで「エピソード0」として配信され、2010年代中頃まで視聴可能でした。スパイダーマンのファンにとって、この作品は貴重な記憶として残り、歴史的なアニメーションの一部となっています。

同時上映

本作は、以下の作品と同時上映されました：

• - 長靴をはいた猫（リバイバル版）
• - 宇宙海賊キャプテンハーロック アルカディア号の謎
• - 宇宙からのメッセージ・銀河大戦
• - キャンディ♡キャンディの夏休み

映画『スパイダーマン』は、当時の特撮技術やエンターテインメントのスタイルを駆使し、子供から大人まで楽しむことのできる作品として、多くの人々に愛され続けています。

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