スパイト・アンド・マリス

スパイト・アンド・マリス（Spite & Malice）

スパイト・アンド・マリスは、2人以上のプレイヤーで楽しむ「ネコとネズミ」として知られるカードゲームです。このゲームはコンペティティブソリティアの一形態であり、通常は2つまたは3つのトランプデッキを用いてプレイされます。特に、ハズブロ社とマテル社のバージョンが有名ですが、ゲームのルールは似ていますが名称や細部が異なる場合があります。また、フリンチという別のカードゲームとは異なるため、混同しないようにしましょう。

基本ルール

カードデッキ

スパイト・アンド・マリスのゲームに使用されるカードデッキは、通常ジョーカーを取り除いた2つのデッキ（52枚ずつ）で構成されています。エース（A）が最も弱く、クイーン（Q）が最も強いカードとして扱われ、カードの順序はAから始まり、2、3と続き、Kはワイルドカードとして使われます。スートはこのゲームでは無視されます。

プレイヤーの人数

プレイヤーは通常2人から4人が最適ですが、大人数でプレイする際には、ゲームが混雑しないように追加の山札を使用しても良いです。

ゲームの目的

ゲームの目的は、最初に自身の山札をすべてなくしたプレイヤーが勝者となります。

札の配り方

ディーラーは各プレイヤーに26枚（ショートゲームの場合は13枚）のカードを配ります。このとき、プレイヤーは手札を確認することができず、山札に向けて積むことが求められます。その後、各プレイヤーは自身の山札の一番上のカードを表に向けて置きます。未使用のカードはすべて中央に置かれ、全プレイヤーが使える「みんなの山札」として扱われます。

山札の種類

スパイト・アンド・マリスには3つの種類の山札があります。

1. 自身の山札: 各プレイヤーは自分の山札を減らすことを目指します。最初に山札をなくしたプレイヤーが勝利します。
2. 台札: プレイヤー全員で共有する山札です。Aから始まり、順に強いカードを積み上げられ、最大4つまで作成可能です。
3. 捨て札の山札: プレイヤーが自分だけの捨て札を作ることができる山札で、他のプレイヤーの影響を受けずに使用できます。最大4つまで作成可能です。

ゲームの進行

ゲームはディーラーから始まり、時計回りで進行します。各プレイヤーは手札を5枚にするため、みんなの山札からカードを引きます。プレイヤーは手詰まりになるまでゲームを続け、手札を使って台札を形成したり、捨て札を作成したりします。

もしプレイヤーが手札の全てを使い果たすことができれば、再びカードを引くことが可能です。ただし、捨て札の山札は1枚でも作成すると、ターンが終了します。プレイヤーは、台札にカードを置くことができなければ、手元のカードを捨てることに集中せざるを得ません。

得点の付け方

一ゲームが終了すると、得点が記録されます。勝利したプレイヤーには、他のプレイヤーの手札の残り枚数に応じた得点が加算されます。ボーナス点もあり、時間をかけずに早く勝利することが求められます。

変種ルール

スパイト・アンド・マリスには多くの変種ルールが存在します。台札を無制限に作れるルールや、他の特別な条件を設定したゲームスタイルも人気があります。これにより、プレイヤーは多様な戦略やプレイスタイルを楽しむことができます。

スパイト・アンド・マリスは、戦略や運が絡む面白いカードゲームで、友人や家族と一緒に挑むのに最適な選択肢です。

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