スピードミントン

スピードミントンとは

スピードミントンは、バドミントンを基にした屋外で楽しむことができるスポーツであり、正式には「スピードバドミントン」として知られています。特に風がある場合でもプレイが可能な点が特徴です。この新しいスポーツは、ドイツに本社を置くスピードミントン社が商標を保有しています。さらに、2016年からは「クロスミントン」という名称で国際的に認知されています。

基本ルールとプレイ方法

スピードミントンは、ネットを使用しないため、プレーヤーは任意の場所でプレイすることができます。通常、2人のプレイヤーが5.5 x 5.5メートルのコートに向かい合って立ち、12.8メートルの距離を挟みます。専用のボールである「スピーダー」を使用し、相手のコートに向けてボールを打ち合います。1セットは16点で、先に2セットを獲得した選手が勝者となります。

特に欧米ではスピードミントンが盛んに行われており、約40カ国でプレイヤーたちが競技しています。また、世界選手権やヨーロッパ選手権などの国際大会も定期的に開催されており、広く普及しています。日本でも、2005年から活動が始まり、2008年には日本スピードミントン協会が設立されました。2014年からは、スピードミントンジャパンが正式に日本での普及を目指し、製品や支援活動を行っています。

歴史的背景

スピードミントンの考案者は、ベルリンに住むBill Brandesです。彼は、風の影響で通常のバドミントンのシャトルコックでは屋外でプレーしにくい問題を解決するために、重さのある専用のシャトル「スピーダー」を開発しました。当初このスポーツは「シャトルボール」と名付けられていましたが、2001年にはスピードバドミントンに改名されました。その後、スピードミントン社が設立され、国内外での競技人口も増加していきます。

2003年には、ドイツ国内の競技人口が約6000人に達し、過去15年で競技は急速に広まりました。しかし、商標や特許の影響で、一時期は国外での普及が難しい時期もありました。

コートと用具

スピードミントンのコートは、各5.5メートル四方のスクエアが対称に配置されており、プレイエリアは芝生や砂浜、さらには雪上でも利用可能です。使用するラケットは、バドミントンのものとは異なり、テニスやスカッシュのラケットに似たデザインをしています。また、スピーダーと呼ばれるボールは、通常のバドミントンのシャトルコックよりも重く、最大で時速280キロを超えるスピードを出すことができます。

競技の詳細ルール

試合の目的は、相手側のスクエアにスピーダーを入れることです。失敗した時や他のエラーがあった場合は相手に得点が入ります。1セットは16点先取であり、同点の場合は2ポイント差がつくまで続行します。ダブルス形式や、特別なバリエーションとして、重量のあるスピーダーを使用した競技や、夜間用の蛍光材を使用したブラックミントンも存在します。

以上がスピードミントンに関する基本情報とルールです。このスポーツは多くの人々が楽しむことのできるアクティビティとして、今後も成長していくことでしょう。

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