スペタル

スペタル：クロアチア、ブラチ島の中心都市

スペタル（クロアチア語: Supetar）は、クロアチアのスプリト＝ダルマチア郡に属するブラチ島北部に位置する美しい町です。この町は、スペタルを中心とした基礎自治体の拠点でもあります。スペタルは、スプリツカ、スクリプ、ミルツァといった周辺地区を含み、2001年の国勢調査では人口3,889人を擁するブラチ島最大の町として知られています。

近年、アパート建設が進むなど開発も活発で、スプリトからはヤドロリニヤのフェリーで約45分というアクセスの良さも魅力です。島の公用語はクロアチア語ですが、観光業が盛んなため、ほとんどの住民が英語、イタリア語、ドイツ語を流暢に話すことができます。

歴史

旧スペタルは、現在墓地が広がる小さな半島部に位置していました。初期キリスト教時代に最初の集落が形成され、中世後期には「ペトロ」という名の新たな集落が湾周辺に開かれました。現在のスペタルという町名は、このペトロに由来します。この名前は、元々ラテン系の住民が居住していた時代のラテン語名「S.v Petar」から来ており、「Sv」は聖を意味する「Sveti」の略です。

今日のスペタルの集落の起源は16世紀に遡ります。当時、人々は島の内陸8kmに位置するネレジシュチャに居住し、スペタルを港として利用していました。18世紀から19世紀にかけて発展が進み、ネレジシュチャからスペタルへとブラチ島の行政的な中心が移されました。1827年以降、スペタルは公式に島の中心地となっています。

みどころ

スペタルの主要な見どころの一つが、教区教会である聖ペトロ教会です。この教会は、古い教会の隣に1773年、バロック様式で再建されました。再建時には、新たな通路や鐘楼なども建設され、1887年には拡張工事も行われています。教会内部には、18世紀後半の地元の画家、フェリックス・ティロニの絵画や、作者不明のヴェネチアの芸術家によるバロック様式の壁飾りが所蔵されています。教会の古い部分には、クロアチア語で書かれた碑文の墓碑があり、教会の入り口は二つの大きなゴシック様式の柱頭で飾られています。

その他

アメリカのテキサス州にあるマッキニーという町では、「アドリアティカ」という住宅開発プロジェクトにおいて、スペタルの町の一部が忠実に再現されています。このプロジェクトは、スペタルの美しい景観と文化をアメリカで体験できるユニークな試みとして注目されています。

出身者

ニノ・ガロヴィッチ - サッカー選手

外部リンク

Supetar Tourist Board
* Supetar at Geonames.com

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