スペースキャット

スペースキャット (The Cat from Outer Space)

1978年にアメリカで公開されたこの映画は、ノーマン・トーカーが監督を務め、ロニー・シェルやケン・ベリー、サンディ・ダンカンなどのキャストが出演するSFコメディです。ウォルト・ディズニー・プロダクションの手がけたこの作品は、サンタクラリタおよびスタジオ所有のゴールデンオーク牧場で撮影されました。日本では1988年3月25日にバンダイから字幕版のビデオがリリースされ、後にWOWOWでも放映されました。

物語概要

映画『スペースキャット』は、地球に不時着した未確認飛行物体の話から始まります。アメリカ合衆国連邦政府は、この”空飛ぶ円盤”を回収しますが、搭乗していたのはズナーJ-5/9 ドリック4-7という名前の猫のような奇妙なエイリアンでした。このエイリアンは、母船が救援隊を派遣するには太陽系を離れなければならないため、自らUFOの修理方法を調べることにします。

エイリアンは、特別な襟を使って念力とテレパシー能力を高めることで、UFOの動力源の原理を理解しようとします。彼は軍隊の後を追い、エネルギー研究所に潜入します。そこで出会ったのがフランク・ウィルソン博士であり、彼の動力源に関する理論がエイリアンの興味を引きます。その理論は周囲の人々に笑われるものの、実際には正しかったのです。このエイリアンはフランクに「ジェイク」というニックネームを付けられ、友情が芽生えていきます。

キャストとスタッフ

主なキャストには、以下のような名前があります。エイリアンの声を演じるのはロニー・シェルで、フランク・ウィルソン役にはケン・ベリーが配役されています。また、サンディ・ダンカンがエリザベス・バートレット役を務め、ハリー・モーガンがスティルトン将軍を演じます。その他にも、ロディ・マクドウォールやマクリーン・スティーヴンソンなどの実力派が名を連ねています。

スタッフ面では、監督をノーマン・トーカーが、脚本をテッド・ケイが担当。製作にはロナルド・W・ミラーの名があり、撮影監督はチャールズ・F・ホイーラーが務めました。音楽はラロ・シフリンが手がけており、作品の雰囲気を引き立てています。日本語吹替版の翻訳や演出も行われ、視聴者に親しみやすい内容となっています。

映画の魅力

『スペースキャット』は、親しみやすいキャラクターのエイリアンが魅力の一つです。彼の冒険と、人間との交流が描かれることで、観客に笑いと感動を提供します。また、親子で楽しめるコメディ要素や、SF的な設定もあり、幅広い層に支持されています。

この映画はただのコメディにとどまらず、友情の大切さや異文化交流についても考えさせられる内容となっており、今も多くの人に愛されています。日本でもリリース後、大きな関心を集めた作品であり、ディズニー作品における独自性を示すものとなっています。

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