スマスロ

スマートパチスロ（スマスロ）とは

2022年11月から導入された新しいパチスロ機で、正式名称はスマートパチスロ。メダルを使用せずに遊技できる点が最大の特徴です。

概要

2021年10月の内規変更により、メダルレス機の保通協試験持ち込み申請が開始。その後、スマートパチスロとして2022年11月21日に導入が開始されました。当初予定されていた4機種のうち3機種が同日に稼働を開始しています。

従来のパチスロ機と比較して出玉性能の規制が緩和されており、2023年4月には『L北斗の拳』（サミー）が大ヒット。以降、各メーカーからスマスロ機種が続々と発売されています。

特徴

メダルレス

従来のパチスロ機がメダルを使用するのに対し、スマスロでは専用のカードリーダーユニットとパチスロ機でメダル枚数やクレジットを管理。メダル不要でプレイできます。

固有IDとインターネット接続

機種個体別に固有IDが付与されており、認証確認のためにインターネット接続が必須です。

専用カードリーダーユニット

現金またはICカード類を投入し、クレジットをスマスロ本体に転送。遊技終了時は、スマスロに溜まったクレジットをユニット側に転送し、ICカードを排出します。

筐体の変更

物理的なメダルを使用しないため、ホッパーやメダル投入口、コインセレクターがありません。下皿は小物置きとしてデザインが変更されています。

遊技情報の送信

遊技情報は、日本電動式遊技機工業協同組合（日電協）の運営する「遊技機情報センター」に送信され、射幸性の監視やゴト防止対策が行われます。

メリット

メダルを投入する手間が省け、プレイ時間を増やせる。
メダル詰まりやホッパーエラー等の機械トラブルが少ない。
メダルの循環や保管・洗浄ユニットのような大型設備が不要で、中小規模店舗でも導入しやすい。

デメリット

筐体価格が高額で、専用ユニットの導入が必須。
インターネット環境が必須で、LANケーブルやハブなどの設備投資が必要。
有利区間ゲーム数上限の撤廃により、出玉の波が荒く、投資金額が大きくなる可能性がある。

コンプリート機能

「打ち止め」に相当するコンプリート機能を搭載。「最大獲得枚数19,000枚」で機能が発動し、店側が設定を再投入するまで遊技できなくなります。

課題と批判

導入コストの高さからパチンコ店の経営を圧迫するとして批判があります。また、半導体不足による供給台数の制限や、大手チェーン店のみが有利になるという意見もあります。

日電協の監視機能についても、出玉の吸い込み問題への対策が不十分であるという指摘があります。

スマパチ

パチンコでも、遊技球に触れる必要がない「スマパチ」（スマートパチンコ）が登場しており、2023年4月から全国的に導入されています。

スマスロは、パチスロ業界に新たな可能性をもたらすと同時に、様々な課題も抱えています。今後の動向が注目されます。

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