スマートラウンジ

BS朝日『スマートラウンジ』：各界のトップランナーに迫る、大人のための深夜番組

2011年4月8日から2012年3月30日まで、毎週金曜日の23時～23時54分、BS朝日で放送された『スマートラウンジ』。この番組は、俳優の高橋克典とアナウンサーの下平さやかをメインMCに迎え、様々な分野で活躍する著名人たちをゲストに招き、彼らのプライベート空間や人生観に迫る、大人のためのエンターテインメント番組でした。ナレーションは、nonaが担当しました。

番組の大きな魅力は、高橋克典と下平さやかが、ゲストの自宅や仕事場を訪れ、飾らない自然な雰囲気の中で、深い話を展開していく点にあります。単なるインタビュー番組ではなく、ゲストの人となりや、成功の裏側にある努力や葛藤、そして人生観といった、より人間的な側面を深く掘り下げていくことに重きが置かれていました。

多彩なゲストと魅力的なコーナー

番組には、写真家のハービー・山口氏から、美容外科医の高須克弥氏まで、実に多様な分野の著名人が出演しました。精神科医の和田秀樹氏やミュージシャンの高橋幸宏氏といった知的なゲストもいれば、海洋冒険家の白石康次郎氏やパティシエの辻口博啓氏といった、冒険や創造性に富んだゲストも登場。さらに、タレントのコロッケ氏やクリス・ペプラー氏といった、エンターテインメント性の高いゲストも番組を彩りました。それぞれのゲストの個性と魅力が存分に見られる内容となっています。

番組内では、メインのトークコーナーに加え、「凄腕GIRL」、「スマートアプリ」、「スマートギア」、「スマートエンタメ」といった複数のレギュラーコーナーが設けられていました。

「凄腕GIRL」コーナーでは、絵画やスポーツなど、特定の分野で高い能力を持つ女性が登場し、その卓越した技を披露するだけでなく、ゲストと共に創作活動を行う場面もありました。このコーナーは、番組に華やかさと知的刺激を与え、視聴者の好奇心を掻き立てる役割を果たしました。

「スマートアプリ」と「スマートギア」コーナーでは、最新のスマートフォンアプリや便利なガジェットが紹介されました。アンドロイドアプリのレビューサイト編集長や、雑誌編集者といった専門家がプレゼンターとして出演し、出演者と共にアプリやガジェットを実際に体験することで、視聴者に分かりやすく魅力を伝えていました。ただし、2011年7月時点ではアンドロイドアプリのみの紹介に留まっていた点が、少々残念な点でした。

「スマートエンタメ」コーナーでは、週末におすすめの映画を2作品紹介。女性宣伝担当者による作品紹介は、映画の魅力を効果的に伝える役割を果たしていました。

番組の構成とスタッフ

番組の構成は、田中伊知郎氏と岡伸晃氏。演出は片山剛氏、ディレクターは長谷川哲也氏、東海林陽氏、佐藤林太郎氏。音楽効果は、伊藤大輔氏（TSP）が担当しました。これらのスタッフ陣の協力によって、ゲストの魅力を最大限に引き出す、洗練された番組作りが実現しました。

『スマートラウンジ』は、著名人の素顔に迫るトークと、バラエティに富んだコーナーが魅力の、深夜番組としては異彩を放つ番組でした。各界のトップランナーの人生観や仕事への情熱に触れることで、視聴者に刺激と感動を与え、多くのファンを獲得しました。わずか1年間の放送でしたが、その存在感は今も記憶に残っています。

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