スラク級

スラク級宇宙艦

スラク級は、アメリカのSFドラマシリーズ『スタートレック』において登場する特異な宇宙艦のクラスです。このクラスは、バルカン哲学の祖であるスラクにちなんで名付けられています。劇中では、U.S.S.ザパタ（USS Zapata, NCC-33184）が唯一の代表艦として知られています。この艦は、2366年にガンマ・エランディ星雲での調査ミッションを終えた後、U.S.S.エンタープライズDとの合流が予定されていました。

バルカンのスラク級

また、このスラク級は22世紀の中頃にバルカンで運用されていた巡洋戦艦でもあり、ワープ6.5の巡航速度とワープ7を超える最高速度を誇ります。この艦は、当時のバルカン船に共通の特徴として、リング状のワープナセルを持ち、その内部は独特な「卜」の字を横に倒したような形状の船体が接続されています。全長はNX級の2倍以上に達し、この時期のアルファ宇宙域では卓越した戦闘能力を誇る強力な艦船となっています。さらに、スラク級は地球連合の宇宙艦隊ではまだ実用されていなかった防御スクリーンやトラクタービームなどの先進的なシステムを装備しています。

宇宙船の一覧

スラク級には複数の宇宙船がありますが、それぞれに異なる背景と特徴があります。以下に主な船を紹介します。

ニヴァー（Ni'Var）

ソペク船長が指揮するこの艦は、バルカンへの帰還を命じられたトゥポルを引き取るためにエンタープライズと合流する計画でした。トゥポルはアーチャー船長と共に過激派に捕らわれていましたが、ソペク船長は実力行使を支持し、保安部隊を派遣して過激派の基地を攻撃させました。

シュラーン（Sh'Raan）

船長は不明ですが、シュラーンは脱出を装ったヴラー大使を引き取るためにエンタープライズと合流します。この艦はマザールの艦船に囲まれながらも、敵艦を簡単に降伏させ、開口一番でアーチャー船長に挑発的な言葉を投げかける船長が印象的です。

タルキアー（Tal'kir）

偶然に未来のタイムポッドを回収したタルキアーは、ソリア人やスリバン人からエンタープライズを救うために呼ばれました。途中でソリア船団に襲撃され、艦船は大きな損傷を受けましたが、人命は無事でした。アーチャー船長が謝罪すると、タルキアーの船長は「船は代えがきく」と返答します。

ティムール（Ti'Mur）

ヴァニク船長の指揮下にあるティムールは、彗星を観察するエンタープライズのクルーを観測するために現れました。ヴァニク船長は厳格なバルカン人でありながら、アーチャー船長の要請に応じて身動きが取れなくなったシャトルの救助を行います。

セレヤ（Seleya）

トゥエレル司令官の指揮によるセレヤは、『Star Trek: Legacy』に登場する艦です。これにより、スラク級の宇宙艦としてのバリエーションが示され、各艦の船長や任務にそれぞれの特色があることが分かります。

このように、スラク級は『スタートレック』の宇宙艦の中でも特徴的な存在であり、その航行能力と先進的な技術は、シリーズの魅力の一部を形成しています。

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