スリーピングフラワー

『スリーピングフラワー』は、2005年10月29日に公開された日本映画で、第6回ブラジル国際映画祭に正式招待された作品です。監督は柿本ケンサク、主演は工藤里紗が務め、彼女にとって初の映画主演作となりました。

概要

映画のロケ地は、大部分が群馬県吾妻郡嬬恋村で行われ、病院のシーンのみ東京都世田谷区で撮影されました。この作品は、柿本ケンサク監督にとって初の劇場公開作品であり、工藤里紗の映画初主演作としても知られています。エキストラは一切使用されておらず、劇中に登場するキャストはわずか9人という、少人数で作り上げられた作品です。

公開当初は渋谷シネ・ラ・セットにて3週間限定でレイトショーとして上映され、2006年にはDVDが発売されました。

あらすじ

物語は、古本屋で働く千春が医者から休養を勧められたことから始まります。妹の深雪は、千春と共に人里離れた田舎町を訪れることになり、そこで紹介された父子が経営するペンション「ホテル ド アサダ」に滞在します。都会の喧騒から離れた場所で、姉妹はそれぞれ異なる過ごし方をします。活発な深雪はペンションの周辺を散策する一方、物静かな千春は部屋で本を読んで過ごします。このペンションを中心に、様々な出来事が起こります。

キャスト

坪井深雪（20） - 工藤里紗：大学生。好奇心旺盛で、ペンション周辺をよく散策しています。彼女だけにかず子の姿が見えます。
坪井千春（24） - 藤真美穂：深雪の姉で、古本屋の店員。落ち着いた性格で、ペンションでは読書をしています。
浅田正一（48） - 田中要次：ペンション「ホテル ド アサダ」のオーナー。毎日、鍵のかかった部屋に出入りしています。
浅田正午（27） - 高野八誠：正一の息子で、ペンションの従業員。買出しなどで外出することが多いです。幼い頃に母親を亡くしています。
かず子（25） - 今宿麻美：正一の妻。過去に崖から飛び降り自殺をしており、当時の姿でペンション周辺に現れます。
峰さん（40） - マメ山田：地元の釣り人。ペンション近くの湖で魚を獲っています。
ジジィ（65） - 菅登未男：かず子の父で、地元の農家。坪井姉妹を軽トラに乗せるも、途中で降ろしてしまいます。
浅野チュー太郎（不詳） - 中野渡大士：地元の清掃人。ネズミのようなメイクをしています。
医者（40） - 山本浩司：精神科医。千春に休養を勧めた医師です。

主題歌・挿入歌

主題歌: 「Juradira」
作詞：micca、作曲：大橋好規、歌：Nagi
挿入歌: 「小さな雫一つ」
作詞：micca、作曲：大橋好規、歌：Nagi

スタッフ

プロデューサー - 山梨一寿、狩野善則
ラインプロデューサー - 大島孝夫
脚本 - 川端麻祐子、打木健司、柿本ケンサク
撮影 - 刈谷亮介
照明 - 原春男
録音 - 海野サヨコ
美術 - 延賀亮
スタイリスト - 田村和之
ヘアメイク - 有川曜平
助監督 - 仙田祐一郎
企画・製作 - フォルム / Breath

関連商品

スリーピングフラワー DVD（2006年6月23日、ハピネット・ピクチャーズ）

外部リンク

スリーピングフラワー
スリーピングフラワー - allcinema
スリーピングフラワー - KINENOTE
* スリーピングフラワー - IMDb（英語）

もう一度検索