スレチコ・カタネッツ

スレチュコ・カタネツ

スレチュコ・カタネツ（Srečko Katanec）は、1963年7月16日生まれで、スロベニアのリュブリャナ出身のサッカー選手及び指導者です。彼はユーゴスラビア代表としての経験を持ち、現在はウズベキスタン代表の監督を務めています。選手時代は守備的ミッドフィルダー（MF）として活躍し、指導者としても顕著な成果をあげています。

選手経歴

カタネツは、1979年にユーゴスラビアのNKリュブリャナでプロキャリアをスタートしました。1981年にはライバルチームのオリンピア・リュブリャナに移籍。その後、ディナモ・ザグレブやパルチザン・ベオグラードを経て、1988年にはドイツのシュトゥットガルトに加入します。この年、彼はUEFAカップ決勝に進出し、ディエゴ・マラドーナ擁するナポリと対戦しましたが、準優勝に終わりました。

続いて、1989年にイタリアのサンプドリアに移籍し、1990-91シーズンのリーグ優勝に貢献。さらに、1991-92シーズンにはUEFAチャンピオンズカップで決勝に進むものの、再度準優勝という結果になりました。スヴェン・ゴラン・エリクソンによる指導体制に移行した後、カタネツは起用機会が減少し、1994年には選手生活を終える決断をします。

代表経験

カタネツはユーゴスラビア代表としても活動し、1984年のロサンゼルスオリンピックで銅メダルを獲得しました。1990年のイタリアワールドカップにも出場し、イビチャ・オシムの指導の下、ドラガン・ストイコビッチと共にベスト8進出に寄与しました。選手としてのキャリアを全うした後、彼は指導者の道へと進むことになりました。

指導者の道

カタネツは1998年、34歳という若さでスロベニア代表の監督に就任しました。彼の指導により、スロベニアはEURO2000と2002年の日韓ワールドカップに初めて出場。その際、カタネツは試合後にズラトコ・ザホヴィッチとの摩擦から、彼を代表チームから外す決断を下します。指揮を執った後、彼はギリシャのオリンピアコスFCやマケドニア代表、UAE代表などを指導し、特にUAEでは2011年までの任期を務めました。

2018年にはイラク代表監督に就任し、AFCアジアカップ2019では初めての決勝トーナメント進出を導くなど、顕著な成果を収めました。ただし依然として課題も残り、6ヶ月分の給与未払いを受け、2021年にはイラク代表を辞任。その後、ウズベキスタン代表の監督に新たに就任しました。

カタネツは選手、また指導者として多くの実績を残しており、今後も国際舞台での活躍が期待されています。サッカー界における彼の貢献は非常に大きく、ユーゴスラビア時代から今に至るまで、多くのファンに愛され続けています。

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