スヴェン・ハンナバルト

スヴェン・ハンナバルト（Sven Hannawald）は、1974年11月9日生まれ、ドイツ・ザクセン州出身の元スキージャンプ選手です。マルティン・シュミットと共に、1990年代後半から2000年代前半にかけてドイツを代表する選手として活躍しました。

ハンナバルトはエルラブルンで生まれ、ハンゲオルゲンシュタット近郊で育ちました。12歳でクリンゲンタールのスポーツ専門学校に進学。その後、家族と共にウルム近郊へ移り住み、コミュニケーションエレクトロニクスを修了しました。現在はベルリンでパートナーと息子と共に暮らしています。

1997年までは目立った成績を上げることはありませんでしたが、1998年1月6日にワールドカップで初優勝。同年の長野オリンピックでは、ラージヒル団体で銀メダルを獲得しました。このシーズン、ワールドカップ総合6位に入賞します。

1998/1999シーズンには、ラムサウ世界選手権のラージヒル個人で銀メダル、団体では金メダルを獲得。2000年には、スキーフライング世界選手権で優勝、ホルメンコーレン大会でも優勝するなど、ワールドカップで4勝を挙げ、総合4位となりました。

2000/01シーズンの世界選手権（ラハティ）では、ノーマルヒル団体で銅メダル、ラージヒル団体で金メダルを獲得。2001/02シーズンはキャリアの絶頂期を迎え、ジャンプ週間で史上初の4戦全勝を達成。ソルトレークシティオリンピックでは、団体で金メダル、ノーマルヒル個人で銀メダルを獲得しました。また、スキーフライング世界選手権でも2度目の優勝を果たしています。

ワールドカップでは6勝を挙げ、総合2位となり、ドイツスポーツマンオブザイヤーにノミネートされました。2002/03シーズンもワールドカップで6勝を挙げ、前年に続き総合2位となります。

しかしその後、ハンナバルトは燃え尽き症候群に苦しみ、精神的な治療を受けました。治療の結果、一時的に回復しましたが、2005年8月3日に現役引退を発表しました。引退の理由として、燃え尽き症候群からの回復後も、プロスポーツのストレスに苦しみたくなかったことを挙げています。

ハンナバルトは、ワールドカップで通算18勝を記録しました。これは総合優勝を果たしていない選手の中では、アンドレアス・ビドヘルツルと並ぶ最多タイ記録です。

主な実績

ワールドカップ通算18勝
長野オリンピック ラージヒル団体 銀メダル
ラムサウ世界選手権 ラージヒル個人 銀メダル、団体 金メダル
スキーフライング世界選手権 2回優勝
ソルトレークシティオリンピック 団体 金メダル、ノーマルヒル個人 銀メダル
ジャンプ週間 総合優勝（4戦全勝）

外部リンク

スヴェン・ハンナバルト - 国際スキー連盟のプロフィール
スヴェン・ハンナバルト - Olympedia
* ホルメンコーレン大会優勝者一覧（PDF）

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