スーパーナイト24

スーパーナイト24の概要と変遷

『スーパーナイト24』は1988年4月2日から1989年4月1日まで、東海テレビが放送していた深夜番組の枠名です。この枠は、1980年代後半にフジテレビが関東ローカルで深夜番組放送枠『JOCX-TV2』を設立する中で、東海テレビが土曜日の深夜に独自の番組枠を作ったことから始まりました。このような背景の中、東海テレビは新たに深夜枠『スーパーナイト24』を開設し、多様なバラエティ番組や特集を放送しました。

番組の構成

最初の構成では、第1部が東海テレビ制作のローカル番組を持ち、続く第2部以降ではフジテレビ制作のネット受け番組が放送されるスタイルでした。このスタイルの中で、特に注目すべきは第1部の直後に放送されていた中高生向けのアニメ『レモンエンジェル』です。当時の放送開始時間は24:45でありましたが、終了時間は第2部以降の番組が変動するため、一定ではありませんでした。この後、フィラー映像などを放送しつつ、日曜の朝番組『テレビ寺子屋』に繋げる形で放送されることもありました。

拡大と再編

1989年4月には、枠が拡大され、金曜日と土曜日の2本立て体制に移行しました。新たに設立された金曜の深夜番組枠は『スーパーフライデー24』と名付けられ、元の土曜枠は『スーパーサタデー25』に改変されました。この頃、金曜枠の放送開始は24:45で、土曜枠は25:15から始まりましたが、後に金曜枠も25:20から開始されるようになりました。

両枠は多くの単発・不定期番組を含んでおり、特に一夜にして4本から5本の番組が放送されることも珍しくありませんでした。しかし、1991年9月に自社制作番組『田原総一朗の世界が見たい!』の打ち切りをもって、土曜枠から自社製作の番組が撤退する事態となりました。これ以降は、フジテレビや関西テレビからの製作番組に移行することとなります。さらに1993年には、金曜枠からも自社制作が消滅し、単発番組が流れる枠となっています。

スポーツ中継と消滅

1993年頃から、金曜・土曜の両枠ではJリーグ中継やバレーボール公式試合の録画中継が増加し、放送される番組数は減り始めました。特に土曜の深夜枠は、1994年にはスポーツ中継や深夜映画に特化した形式となりました。その結果、1995年11月と12月にはそれぞれ金曜枠と土曜枠が消滅し、以降は単独番組『ゴッターニ!』のスタートをもって、これまでの番組群は個々に放送されるようになりました。

まとめ

『スーパーナイト24』は、始まりから数年の間に大きな変遷を遂げ、多くの視聴者に親しまれた番組枠です。この深夜のオリジナルコンテンツの誕生から消滅までの道のりは、テレビ番組の進化や時代の変化を如実に表しています。90年代に移行する中で、東海テレビの深夜番組枠がどのように変わっていったのか、その歴史は視聴者の記憶にも色濃く刻まれていることでしょう。

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