スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!

スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!

『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』は、1986年7月20日に松竹系で公開されたアニメーション映画で、テレビゲーム『スーパーマリオブラザーズ2』とのタイアップ作品です。本作は、ゲームシリーズとは異なる設定やキャラクターの設定がなされており、その内容を独自に楽しむことができます。アニメーション映画としての特徴と、マリオシリーズの魅力が存分に詰まっています。

あらすじ

主人公のマリオとその弟ルイージは、食料雑貨店「GROCERY」を営む平凡な兄弟です。ある晩、マリオがファミコンのゲームに夢中になっていると、突然テレビの画面から助けを求めるピーチ姫が現れます。彼女の美しさに心を奪われたマリオは、彼女を守ることを誓います。しかし、彼女を狙うのはカメ一族の悪党クッパ大王です。あっという間にピーチ姫はさらわれ、彼女が残した貴重なペンダントが未来への手掛かりとなります。

翌日、マリオは姫のことを思い焦がれ、仕事に身が入らない様子が描かれます。弟のルイージの助けを得て、ペンダントが「宝の国に存在する幻の宝石」だと知ります。そしてマリオは宝の国に向かう方法を探し始めるのです。次第に、彼らは不思議なペンダントを巡る冒険へと導かれることになります。

冒険の旅と出会い

マリオとルイージは、子犬のキビダンゴの導きを受け、土管を通り抜けて「きのこの国」へと到達します。そこでは、きのこ仙人がクッパ大王の魔の手によって国の民が変身させられている現状を語ります。彼は、古くから伝わる「マリオブラザーズ」である二人に国を救う使命を託け、クッパを打倒するためには「3つのパワール」の力を借りなければならないと告げるのです。これが、本作の核となる冒険のテーマとなります。

マリオたちは、真実のきのこ、愛の花、無敵のきら星の3つの力を求めて、様々な挑戦を乗り越え、それぞれのパワーを手に入れます。特に、彼らのパートナーであるキビダンゴも重要な役割を果たし、物語を進展させます。

クッパとの対決

たどり着いた13日の金曜日の満月の夜、マリオたちはクッパとピーチ姫の結婚式に忍び込み、苦労の末に手に入れた「3つのパワール」の力を発揮します。彼とクッパとの壮絶な戦闘が展開され、ついにマリオは姫を救出します。クッパの呪いが解けると、きのこの国が元の姿に戻り、マリオとピーチ姫は再会します。

結末とメッセージ

ピーチ姫が持っていたペンダントによって、元々の姿に戻ったハル王子も物語の核心に迫ります。マリオはピーチ姫への思いを寄せる中、彼女が他の王子との出会いを約束するペンダントを持っていたことを知り、複雑な感情を抱えます。そして、マリオとルイージは自分たちの日常へと戻っていきます。

映画の最後には、真の愛から生まれる勇気の重要性が示され、きのこの仙人が語る言葉が印象深く響きます。エンドロール後のシーンでは、クッパの部下たちがどこか不思議な形でマリオたちの日常に絡んできて、観客に笑いを提供します。このように、本作は楽しい冒険だけでなく、愛や勇気について考えさせる要素も持ち合わせている素晴らしいストーリーとなっています。

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