スーパーロボット大戦α

スーパーロボット大戦α 概要

『スーパーロボット大戦α』は、バンプレストが手掛けたシミュレーションRPGであり、1999年にPlayStationで初めてリリースされました。続いて、2001年にはドリームキャスト用も登場し、総合的なロボットのクロスオーバー作品としての地位を確立しました。キャッチコピーには「人類に逃げ場なし。」という印象深いフレーズが使われ、プレイヤーに強烈な印象を与えました。

ゲームの世界観

本作は、SD（スーパーデフォルメ）で表現されたロボットたちが、独自の物語を展開しながら共演する形で特徴づけられています。シリーズは「DC戦争シリーズ」に続く「αシリーズ」として位置づけられ、続編となる『スーパーロボット大戦α外伝』や『第2次スーパーロボット大戦α』が制作されました。ストーリーは全67話構成で、プレイヤーには多様な選択肢が用意されています。

開発背景

本作は従来の外注制作とは異なり、バンプレストの子会社であるバンプレソフトが主導で開発されました。プロデューサーの寺田貴信が初めてシナリオも担当し、新規ユーザーの獲得を意図したユーザーフレンドリーな改良が施されています。特に、フルアニメーション化された戦闘シーンは、高い評価を受け、店頭では多くの人が集まるほどの注目を浴びました。しかし、難易度は初心者向けに調整されており、開発に苦労した南京は、結局70万本を超えるセールスを記録しました。

限定版とコンテンツ

『スーパーロボット大戦α』は、限定版『LIMITED EDITION』や、後に廉価版『PS one Books版』なども登場しました。さらに、ゲームアーカイブスでも配信され、さまざまなフォーマットで楽しむことが可能となっています。

ドリームキャスト版の特徴

ドリームキャスト版では3Dグラフィックスが初めて導入され、複雑な演出が再現されています。登場ロボットのモデリングには多くの時間がかかり、開発は困難を極めたものの、戦闘シーンの新しいデモや3Dマップの導入により、ゲームの体験は革新されました。さらにPlayStation版からのシナリオの手直しや、合体攻撃など新しいシステムが追加されています。

あらすじ

舞台となるのは新西暦179年、地球連邦政府とジオン公国が戦争を繰り広げる中、未知の宇宙戦艦ASS-1が現れます。この物体が地球外知的生命体の艦船であることが判明し、それによって地球は異星人との恒星間戦争に備えざるを得なくなります。続く大規模な戦闘では、地球を守るため、多くのロボットたちが集結し、熾烈な戦いが展開されます。

参戦作品

本作には多くの人気作品からキャラクターが参戦しており、例えば『新世紀エヴァンゲリオン』や『機動戦士ガンダム』など、ファンにはたまらないクロスオーバーが実現しています。シリーズ初参戦作品も多く、特に注目されるのは「THE END OF EVANGELION」や「超時空要塞マクロス」の他、ドリームキャスト版での初登場作品です。

キャラクターとシステム

本作のキャラクターたちは、それぞれに個性的で、ストーリーに深く関与します。オリジナル主人公の設定は、プレイヤーが自身の物語を自由に構築することを可能にし、選択肢によって物語の展開が変わる要素もあります。また、『スーパーロボット大戦α』独自のシステムが多数導入されており、これらは後のシリーズにも影響を与える形で継承されています。

結論

『スーパーロボット大戦α』は、シミュレーションRPGとしての魅力と、ロボットたちの夢の共演を実現した作品です。独自の物語やシステムは、多くのファンに支持され続けており、今後もその人気は衰えないでしょう。

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