スーパーロボット大戦T

スーパーロボット大戦T

『スーパーロボット大戦T』は、2019年3月20日にバンダイナムコエンターテインメントによって発売された、PlayStation 4|PlayStation_4とNintendo Switch用のゲームソフトです。この作品は、「命を懸けて護るべき故郷――それは、地球（TERRA）だ。」をキャッチコピーに持ち、様々なアニメや漫画に登場するロボットやそのパイロットたちが一堂に競演するクロスオーバー作品、スーパーロボット大戦シリーズの一つです。

概要

このゲームは、2018年11月に公式発表され、シリーズとしては初めて両ハードで同時リリースされました。特に注目されたのは、続編発売の予定がなく、ストーリーがこの一作で完結すると明言されている点です。しかし、制作側は『V』『X』『T』を3部作として位置づけ、DLCではこれらの作品のキャラクターや機体が登場する要素もあります。


プロデューサーの寺田貴信は、『T』というタイトルに自身の名前を連想させることに抵抗があったものの、最終的には採用しました。

ストーリー

本作の物語は、男性主人公・サイゾウ・トキトウか、女性主人公・サギリ・サクライのいずれかを選択するところから始まります。もしサイゾウが選ばれた場合、サギリは仲間として物語に登場します。また、物語の舞台は「黄金の時代」と呼ばれる宇宙進出が盛んだった数十年前で、これが宇宙怪獣の出現によって終わりを迎えたところからスタートし、人類は夢と希望を失い、長い間停滞します。

サイゾウは特務三課に配属され、同僚と共に新型機『ティラネード』を完成させるプロジェクトに参画することになります。宇宙の外での過酷な現実に向き合い、仲間や敵とともに数々の戦闘を経て経験を重ねていくことになります。

物語は2部構成に分かれ、 T3という独立部隊がネオ・ジオンとの戦いに挑みます。その中で浮上する新たな脅威や、未知の敵「カンパニー」に立ち向かうことになります。

特務三課は火星の後継者というテロリスト集団に直面し、さらには宇宙怪獣が呼び込まれ、自らの命懸けで人類を守ることに奮闘します。その過程で得た情報や仲間との絆は、物語を通じて重要な要素となります。

最終話では、敵の意図が明らかになり、地球人を兵士として宇宙の戦争に送る計画が発表されます。T3のメンバーたちはこの陰謀に立ち向かい、様々な選択を通じて人類の未来を切り開こうとします。

また、Expansion Scenarioでは、特務三課の新たな冒険が描かれ、異世界からの新たな敵「アートルム」に立ち向かう様子が展開されます。

ゲームシステムと育成要素

このタイトルでは、育成やキャラクターとの関係を深めるシステムも強化されており、プレイヤーはTacPを使用して部隊全体を強化したり、従来のスキルツリーではなく、最初から全スキルを選ぶことができる自由度が魅力です。友情や戦闘を通じてキャラクターの成長を実感しながら、ストーリーを楽しむことができます。

緊張感あふれる戦闘と、仲間との絆を描いた物語は、シリーズファンはもちろん、新規ユーザーも楽しめる内容となっています。アニメ風の美しいグラフィックや、魅力的なキャラクターたちによって、VolTならではの独自の世界観を体験することができます。

参戦作品と主題歌

本作には多数のロボットアニメ作品が参戦しており、新たな作品としては『カウボーイビバップ』や『魔法騎士レイアース』などが含まれています。オープニングテーマはJAM Projectによる「Tread on the Tiger‘s Tail」で、エンディングテーマも同じアーティストによる「RESET」で構成されています。

このように、『スーパーロボット大戦T』は、豊富なキャラクターと緊迫感をもって展開される物語、魅力的な音楽要素を通じて、プレイヤーに深い感動を提供します。多様な要素が渦巻くこのゲームは、多くのファンに愛され続ける作品となっています。

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