スーパーロボット大戦UX

スーパーロボット大戦UX

『スーパーロボット大戦UX』は、2013年3月14日にバンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドー3DS向けのシミュレーションRPGで、シリーズの中でも特に注目される作品です。このゲームのキャッチコピーは「すべての可能性が、ここに集う」。

概要

本作は、SD（スーパーデフォルメ）キャラクターによるロボットたちが一堂に会するクロスオーバー作品であり、スーパーロボット大戦シリーズの新たな一翼を担っています。ニンテンドー3DS専用タイトルとして初めて、戦闘シーンにフルボイス演出が採用され、裸眼立体視にも対応。グラフィック面でもニンテンドーDSからのアップグレードが図られ、全てが新規で描き直されています。フォントもフォントワークスの「ロダンNTLG」が使用されるなど、細部にわたって進化を遂げています。

タイトルの「UX」は、登場する組織「アンノウン・エクストライカーズ」の略称であり、アルファベットのバリエーションが少なくなったために選定されています。これまでのシリーズにはなかったニンテンドー3DS LLとの同梱版が販売され、有料ダウンロードコンテンツにも対応するなど、新しい試みに挑戦しています。

あらすじ

物語は、銀河を旅する移民船団と未曾有の侵略者たちの戦いから始まります。第二次世界大戦後の200年が経過した未来、地球連邦が成立したことによって表面的には平和に見えつつも、内裏では権力争いが熾烈です。人間を同化する生物フェストゥムといった脅威が静かに迫る中、秘密裏に災厄を処理する傭兵集団UXが登場します。

第1部では、地球連邦軍のパイロット、アーニーとジンが描かれ、彼らは新型機「ライオット」のテストパイロットとして選ばれます。連邦軍の攻撃に巻き込まれながらも、アーニーはUXの仲間となり、彼らが様々な異星の英雄たちと出会う様子が描かれます。ジンとの誤解による戦闘など、ドラマが展開し、アーニーはUXでの戦闘を決意します。

第2部と第3部

続く第2部では、UXが宇宙の異生物と戦う中、過去の因縁を持つキャラクターたちが交錯します。核攻撃、政略の混乱を背景に、戦闘が続く中で互いの命がぶつかり合い、物語はさらに複雑化していきます。

最終部では、UXのメンバーが母星の命の力をかけて最後の敵、カリ・ユガに立ち向かう姿が描写されます。繰り返される時間の輪廻の中で互いに成長し、最終的には新たな命の始まりを見出すというファンタジックで壮大なクライマックスを迎えます。

参戦作品一覧

本作に登場する機体も多彩です。デモンベインや機動戦士ガンダムSEED DESTINY、創作キャラクターのオルフェスなど、16作品が参戦し、そのうち半数は新規登場の作品として特に注目を集めています。特に、異なるシリーズからのキャラクターが共演する楽しさがあり、多くのファンに期待されました。

システムの新機能

また、新規追加された戦術指揮システムや特殊行動コマンド、スキルパーツなどが、ゲームプレイに奥行きを与えています。キャラクター同士のパートナーバトルシステムも導入され、戦略の幅が広がります。これによって、プレイヤーは作品の世界に引き込まれ、より深く物語を楽しむことができます。

結論

『スーパーロボット大戦UX』は、新たな技術と魅力的なストーリー、様々なロボットが一堂に会するという点で、スーパーロボット大戦シリーズの中でも特筆すべき作品です。キャラクターたちの心の葛藤や、戦争の裏側に潜む人間ドラマが描かれ、プレイヤーに豊かな体験を提供しています。

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