スーパー・サーヴァント3

スーパー・サーヴァント3は、オランダのワイスマラー社によって建造された重量物運搬船です。1982年3月31日に大島造船所で竣工しました。

特徴

スーパー・サーヴァント3は、その独特な荷役方式に特徴があります。RORO方式（Roll-on/Roll-off）に加え、バラストタンクに注水することで甲板を水面下に沈める半潜水方式（FOFO方式、Float-on/Float-off）が可能です。この機能により、他の船舶では運搬が困難な大型構造物や船舶の輸送を可能にしました。

歴史

スーパー・サーヴァント3は、その卓越した輸送能力により、様々な場面で活躍しました。

湾岸戦争: 1990年には、湾岸戦争に参加するアメリカ海軍の掃海艦「アヴェンジャー」と掃海艇3隻を中東へ輸送しました。この輸送作戦は、本船の能力を広く知らしめることとなりました。
ジェノヴァ国際博覧会: 1992年には、ジェノヴァ国際博覧会でフローティングパビリオンとして利用された元青函連絡船「羊蹄丸」を、日本からイタリアのジェノヴァまで輸送しました。この輸送も、本船の卓越した輸送能力を示す事例となりました。

現在

2011年現在、スーパー・サーヴァント3の船主は、ワイスマラー社の後身であるドックワイズ社となっています。長年にわたり、重量物輸送の分野で重要な役割を果たし続けています。

参考文献

船舶技術協会『船の科学』1982年9月号 第35巻第9号
海人社『世界の艦船』1992年5月号 No.450
海人社『世界の艦船』1992年9月号 No.455

外部リンク

ドックワイズ社「スーパー・サーヴァント3」


スーパー・サーヴァント3は、そのユニークな機能と歴史的な役割から、重量物運搬船の分野において、非常に重要な船の一つであると言えるでしょう。

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