スーパーFMマガジン

スーパーFMマガジン

概要

『スーパーFMマガジン』（SUPER FM MAGAZINE）は、1989年から1994年にかけて放送されたTOKYO FMのラジオ番組です。この番組は、当時の深夜放送の新たなスタイルを確立し、多くのリスナーに親しまれました。種々のジャンルを網羅しつつ、トークや音楽を楽しむことができる内容となっていました。

番組構成

番組は4部構成で、まず第1部「NORU SORU」（のるそる）では、トークを中心とした内容が展開され、「AMを超える深夜放送」として多くのファンを獲得。パーソナリティにはミュージシャンや漫画家、予備校講師など多彩な顔ぶれが揃い、リスナーとの対話を重視したものでした。

第2部「ミッドナイト・ビッグ・ウェーブ」では、各アーティストに焦点を当てた音楽番組が放送されました。続く第3部「アーリー・バード」では音楽のリクエストや名作朗読を楽しむことができましたが、最終的には音楽リクエスト中心にシフトしました。第4部の「スウィンギング・バード」では、スタンダードジャズの名曲が中心に取り上げられました。1990年にこれらのプログラムは見直され、内容が見直されたことでより深い音楽体験を提供することができるようになりました。

放送の変遷とネット局

放送は1989年4月にFM東京、FM静岡、FM大阪、広島FMの4局ネットでスタートしました。その後、放送局は全国へと拡大し、さらに多くのリスナーが番組を楽しむことができるようになりました。1990年にはFM北海道やFM福岡などが加わり、さらに1992年には新たにFM青森やFM鹿児島も参加することとなり、番組は大きな広がりを見せました。

番組内容には、各アーティストごとの特集やリスナー参加型コーナーが多く、リスナーとアーティストを繋ぐ独自のスタイルが魅力でした。特に、「深夜のアカペラ選手権」や「親自慢・子自慢」といったコーナーは、リスナーの声を直接番組に取り入れる形で愛されました。

パーソナリティの多様性

パーソナリティ陣も多彩で、月曜日の「NORU SORU」では高杢禎彦から始まり、様々なアーティストが担当しました。CHAGEや坂崎幸之助、さらにはサンプラザ中野といった名の知れたアーティストがリスナーを楽しませました。彼らはそれぞれの個性を活かしたコーナーを持ち、深夜の時間帯にふさわしいユニークなトークを展開していました。

番組の終焉と影響

1994年3月にプログラムの変更があり、『のるそる』は終了し、その歴史に幕を下ろしましたが、『インテグラル・ステーション』は翌年まで放送されました。番組は文化現象としての地位を確立し、その後のラジオ番組構成やパーソナリティのあり方に多大な影響を与えました。特に、リスナーの参加を促すスタイルは今後の放送にも引き継がれ、ラジオの楽しいコミュニケーションの一環として定着しました。

このように『スーパーFMマガジン』は、多様な構成と個性的なパーソナリティによって、多大な人気を誇ったラジオ番組でした。

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