スー・チーin ミスター・パーフェクト

スー・チー in ミスター・パーフェクト:恋とミサイルの危険な駆け引き



2003年香港マレーシアの合作によって生まれた『スー・チー in ミスター・パーフェクト』(原題:奇逢敵手、英題:Looking for Mr. Perfect)は、アクション映画を得意とするリンゴ・ラム監督が、コメディ・アクションという新たな挑戦を仕掛けた作品です。日本では劇場公開されませんでしたが、VHSとDVDでリリースされ、多くのファンを魅了しました。

本作は、恋に不器用ながらも仕事には情熱的な女刑事シュリーンの物語です。彼女は親友のジョイと共にマレーシアのリゾート地へバカンスに出かけます。そこで出会うのが、シュリーンの理想の男性像にそっくりなボビー。しかし、この魅力的なボビーは、危険な巡航ミサイルシステムの密売人だったのです。

シュリーンはボビーに惹かれていきますが、彼の正体を知る者たちが暗躍し始めます。その一人、私立探偵のアレックスは、ミサイルの買い手であるプーンに関する情報を掴むため、身分を偽りシュリーンに接近します。

アレックスの接近によって、シュリーンはボビーの隠された一面、そしてミサイル密売組織の陰謀に巻き込まれていきます。恋の駆け引きと、命がけの危険なミッションが複雑に絡み合い、物語はスリリングな展開を見せます。

スー・チー演じるシュリーンは、アクションシーンにも果敢に挑戦し、彼女の新たな魅力を引き出しています。アンディ・オン演じるアレックスは、クールな魅力と、シュリーンへの複雑な感情を見事に表現。サイモン・ヤム演じるプーンは、冷酷なミサイル密売組織のボスとして存在感を放ちます。ラム・シュー、ホイ・シウホン、イザベル・チャンら豪華キャスト陣も、それぞれのキャラクターを丁寧に演じ、物語に深みを与えています。

リンゴ・ラム監督によるアクションシーンは、本作の見どころの一つです。華麗なアクションと、コミカルな演出が絶妙に融合し、飽きさせない展開が続きます。また、マレーシアの美しいリゾート地を舞台にしたロケも、映画全体の雰囲気を盛り上げています。

スー・チー in ミスター・パーフェクト』は、恋愛、アクション、サスペンスが複雑に絡み合った、エンターテイメント性の高い作品です。スー・チーの新たな魅力、そしてリンゴ・ラム監督の演出センスが光る、忘れられない一本となるでしょう。

キャスト



シュリーン - スー・チー(日本語吹替:雨蘭咲木子
アレックス - アンディ・オン(日本語吹替:土田大
プーン - サイモン・ヤム(日本語吹替:中村秀利
ボビー・チャン - ラム・シュー(日本語吹替:茶風林
ワー - ホイ・シウホン(日本語吹替:辻親八
ジョイ - イザベル・チャン
ハイザァイ - チャップマン・トウ
リチャード - デヴィッド・ウー(日本語吹替:高宮俊介

スタッフ



監督・脚本:リンゴ・ラム
製作総指揮:キャサリン・チャン
製作:ジョニー・トー
脚本:マイケル・クリストファー・キャシー
撮影:ロス・W・クラークソン
音楽:ロジャー・ワン
* 特撮:スティーブン・マー

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。