ズー・ニー・ヴー

ズー・ニー・ヴーについて

ズー・ニー・ヴー（Zoo Nee Voo）は、1968年に日本で結成されたグループ・サウンズバンドである。このバンドは日本コロムビアを経て、後にポニーキャニオンとして知られるキャニオン・レコードに所属していた。彼らは1971年に解散するまでの間に、数々の楽曲を世に送り出し、その音楽性と風貌で多くのファンを魅了した。

メンバー

ズー・ニー・ヴーは異なる地方出身のメンバーによって結成された。主なメンバーは以下の通りである。

• - 町田義人（ボーカル）: 1946年9月21日生まれ、高知県出身。土佐高校、成城大学を卒業後、ソロ活動を行った。
• - 上地健一（ボーカル・パーカッション）: 1946年9月8日生まれ、長崎県出身。土佐高校、明治大学を卒業。彼は結成前に「キャッスル&ゲイツ」というグループに所属していた。
• - 山本康生（リード・ギター）: 1947年9月28日生まれ、宮崎県出身で、成城大学を卒業。大学仲間の大竹茂とともにバンド結成を目指した。
• - 塚谷茂樹（ベース・ギター）: 1948年9月8日生まれ、長崎県出身。明治学院大学を卒業。
• - 大竹茂（ドラムス）: 1948年2月3日生まれ、東京都出身。成城大学を卒業。」
• - 桐谷浩史（キーボード）: 1946年3月27日生まれ、千葉県出身。立教大学を卒業。

彼らは大学在学中にバンド活動を開始し、経験を積んでいった。特に山本康生は、アマチュアバンド「マックルズ」に在籍していたが、大学の同級生である大竹茂と組むことでズー・ニー・ヴーが結成された。

活動の始まりと短い歴史

1968年に活動を開始したズー・ニー・ヴーは、元々「ZOOM BOOM 5」という名前でスタートした。その後、1969年には新宿音楽祭で敢闘賞を受賞し、知名度を高めていった。しかし、メンバーの脱退や変動が続き、バンドの形態も頻繁に変化した。

特に1969年には創設メンバーの山本康生と大竹茂が脱退し、代わりに高橋英介（リード・ギター）や荒井容一（ドラムス）が加入した。さらに1970年には、町田義人がソロ活動を始めるため脱退したことにより、バンドは新たな進化を遂げた。

代表曲とその影響

ズー・ニー・ヴーは多くの楽曲を残したが、特に注目すべきはセカンドシングル「涙のオルガン」のB面に収録された「白いサンゴ礁」である。この曲は大ヒットし、1976年には再発された際にシングルのA面に逆転収録されるなど、長きにわたって愛される楽曲となった。オリコンランキングでは最高位18位を記録し、累計売上は17.7万枚を超えた。

さらには4枚目のシングル「ひとりの悲しみ」は、後に尾崎紀世彦が歌った「また逢う日まで」の元歌としても知られており、楽曲の背後には阿久悠の作詞、筒美京平の作曲が存在する。これらの代表曲は、当時の音楽シーンに多くの影響を与えた。

結末とレガシー

ズー・ニー・ヴーは1971年に解散するが、彼らの音楽は今も多くの人々に親しまれている。彼らの革新的なスタイルや深い音楽性はいまだに評価されており、後世のアーティストたちにも影響を及ぼしている。解散後も、各メンバーのソロ活動や他のプロジェクトでの活躍が続いており、グループ・サウンズの一時代を築いたバンドとして記憶されている。

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