セインツ・アー・カミング

ザ・スキッズ「セインツ・アー・カミング」

「セインツ・アー・カミング」（The Saints Are Coming）は、スコットランドのパンク・ロックバンド、ザ・スキッズが1978年にリリースした楽曲です。この曲は、彼らにとってメジャーデビュー後2作目のシングルであり、バンドとして初めて全英シングルチャートのトップ50入りを果たしました。

シングルは4曲入りで、「The Saints Are Coming」をタイトルに冠したバージョンと、「Wide Open EP」として同曲を1曲目に収録したバージョンが存在します。「The Saints Are Coming」と「Of One Skin」は、翌1979年に発表されたファースト・アルバム『スケアード・トゥ・ダンス』にも収録されました。B面に収録された「Night and Day」と「Contusion」は、オリジナル・アルバムには未収録でしたが、『スケアード・トゥ・ダンス』の2005年再発時にボーナス・トラックとして追加収録されています。

2009年には、アメリカ映画『処刑人II』のサウンドトラックにザ・スキッズのバージョンが使用され、再び注目を集めました。

U2 & グリーン・デイによるカバー

2006年9月、U2とグリーン・デイは、2005年8月のハリケーン・カトリーナで甚大な被害を受けたニューオーリンズのミュージシャンを支援するため、「セインツ・アー・カミング」のカバーをチャリティ・シングルとしてリリースすることを発表しました。

このシングルの収益は、ジ・エッジ、ボブ・エズリン、ギブソンが2005年末に設立した「ニュー・ライジング」に全額寄付されました。「ニュー・ライジング」は、カトリーナによって楽器を失ったミュージシャンに新しい楽器を提供することを目的とした団体です。

両バンドは9月25日に、ニューオーリンズのルイジアナ・スーパードームで行われたNFLのプレ・ショーでライブを披露しました。この際、トロンボーン・ショーティことトロイ・アンドリュースや、リバース・ブラス・バンドのメンバーを含むホーン・セクションと共にこの曲を演奏し、観客を熱狂させました。このライブ録音は、シングルのカップリング曲として収録されています。プレ・ショーでは、グリーン・デイの「ウェイク・ミー・アップ・ホウェン・セプテンバー・エンズ」や、U2の「ビューティフル・デイ」も演奏されました。

クリス・ミルクが監督を務めたミュージック・ビデオは、MTV Video Music Awards Japanで最優秀コラボレーションビデオ賞を受賞しました。また、2011年1月から12月まで、フジテレビの『みんなのKEIBA』でも使用され、幅広い層に親しまれました。

収録曲

1. セインツ・アー・カミング - "The Saints Are Coming" - 3:24
2. セインツ・アー・カミング（ライヴ） - "The Saints Are Coming (Live from New Orleans)" - 3:26

「セインツ・アー・カミング」は、ザ・スキッズのオリジナル版とU2 & グリーン・デイによるカバー版、それぞれの魅力を持つ楽曲として、音楽史にその名を刻んでいます。

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