セイント・ビースト

セイント・ビースト

『セイント・ビースト』（Saint Beast）は、アニメ『おとぎストーリー 天使のしっぽ』に登場した敵キャラクター「四聖獣」を中心に展開される女性向けメディアミックス作品です。この作品は、原作が有栖川ケイによるもので、キャラクターデザインやイラストはあさぎ桜が手掛けています。

制作とメディア展開

『セイント・ビースト』は2003年5月から6月にかけて、テレビアニメ『セイント・ビースト〜聖獣降臨編〜』として全6話が放送されました。その後もOVA化（『セイント・ビースト〜幾千の昼と夜 編〜』）やドラマCDのノベライズ、さらには新作アニメ『セイント・ビースト〜光陰叙事詩天使譚〜』が2007年から放送され、ゲーム『セイント・ビースト〜螺旋の章〜』もリリースされています。また、外伝的作品として『セイント・ビーストOthers』がドラマCDを中心に制作されています。シリーズは2012年にドラマCDが発売されることで一旦の幕を閉じました。

物語の背景

物語は、遥か昔に天界に住む神とその従者たる天使たちの間で繰り広げられる対立が起点です。大神ゼウスは特異な能力を持つ天使たちに聖獣の称号を与え、彼らは「六聖獣」として地上の動物を支配する役目を授かります。しかし、神の冷酷な命令に疑念を持ち始めた六聖獣は、最終的には反乱を起こし、壮絶な戦闘の末に敗北します。ユダとルカは地獄に流され、他の天使たちは封印されてしまいます。数百年後、彼らは再び地上に戻ることとなります。

登場キャラクター

物語には数多くの魅力的なキャラクターが登場します。六聖獣は本作の主人公たちで、それぞれが異なる属性や特技を持っています。

• - 青龍のゴウ: 勇敢な性格で火を操ります。リーダー的存在です。
• - 玄武のシン: 知的な戦略家で風を操ります。
• - 朱雀のレイ: 家事全般を得意とするが、好戦的な面も持っています。
• - 白虎のガイ: 元気で無邪気な性格ですが、意外と繊細な一面も。
• - 麒麟のユダ: 智慧に溢れ、光の力を操ります。
• - 鳳凰のルカ: 寡黙でありながら優れた能力を持つ、ユダの親友です。

物語のテーマとスタイル

『セイント・ビースト』は一見するとBL作品に見えるかもしれませんが、製作側は一般向け作品を意図していると語っています。本作は基本的にはコメディー要素も含みつつ、差別や善悪を問うような重いテーマも展開しています。豊富なドラマCDやOVAを通じて、多様なキャラクターたちの物語が描き出されており、ファンに愛され続けています。

最後に

『セイント・ビースト』はその緻密なストーリー設定と個性的なキャラクターたちによって、ファンの心を掴んできました。元々の『おとぎストーリー 天使のしっぽ』に比べ、より深みのある大人向けの内容となっており、今後もその魅力は色褪せません。

もう一度検索