セキュリティシール

セキュリティシール：不正開封を阻止するラベル

セキュリティシールは、商品や容器、封筒などの開封を防止し、開封されたかどうかを明確に示すためのラベルシールです。開封防止シール、開封確認シール、VOIDシールなど、様々な名称で呼ばれています。

セキュリティシールの種類と仕組み

セキュリティシールは、その機能から大きく分けて以下の種類があります。

跡が残るタイプ: シールを剥がすと、貼付面とシール自体に「開封済」などの文字や跡が残ります。再封しても開封済であることが一目瞭然です。グリコ・森永事件後、グリコが商品のセロファン包装に採用したことで広く知られるようになりました。
破れるタイプ: シールに切り込みが入っており、剥がそうとするとシール自体が破れてしまいます。貼り直しが不可能なため、開封の痕跡を確実に残せます。
糊が外れて貼り直せないタイプ: 特殊な糊を使用しており、一度剥がすと糊が外れてしまい、貼り直すことができません。

これらのシールは、開封されたことを明確に示すことで、不正開封の抑止や、開封の履歴管理に役立ちます。

セキュリティシールの主な用途

セキュリティシールは、様々な用途で使用されています。

ソフトウェア配布媒体: コンピュータソフトウェアの不正コピー防止のために、CDやDVDなどの配布媒体に貼付されます。
個人情報保護: 個人情報の記録された記録媒体や名簿などに貼付することで、個人情報の漏洩防止に役立ちます。個人情報保護法対策として重要な役割を果たしています。
商品管理: スーパーマーケットなどの値引きシールや、家電製品などの封印シールとして使用され、商品の状態や履歴を管理します。メーカー製パソコンやゲーム機などに貼られている封印シールを剥がすと、メーカーサポートを受けられなくなる場合があります。
放置自転車対策: 金沢市などでは、放置自転車に撤去警告ラベルとして使用されています。
精密機器の開封管理: ブラックボックス化された精密機器の開封ビスに貼付され、不正な分解や修理を防止します。
* 郵便物: 葉書などに貼付し、個人情報の保護に役立てられています。

セキュリティシール使用上の問題点

跡が残るタイプのセキュリティシールは、剥がした際にベタつきが残ることがあります。特に、商品そのものに貼られている場合、残った糊や文字を取り除くのが困難な場合があります。消しゴムなどで除去を試みることもありますが、完全に綺麗に取り除くのは難しいことが多く、注意が必要です。

まとめ

セキュリティシールは、開封の有無を明確に示す重要な役割を担っています。その種類や特性を理解し、適切な用途に選択することで、不正開封の防止や、製品・情報の保護に貢献します。しかし、跡が残るタイプは除去が困難な場合があるため、使用場所や用途を考慮した選択が重要です。

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