セサル・アスピリクエタ

セサル・アスピリクエタ・タンコ

セサル・アスピリクエタ・タンコは、1989年8月28日にスペイン・パンプローナで生まれたプロサッカー選手です。彼のポジションはディフェンダーであり、現在はラ・リーガのアトレティコ・マドリードに所属しており、スペイン代表としても活躍しています。

クラブ経歴

キャリア初期

アスピリクエタは、地元のサッカークラブCAオサスナの下部組織でサッカーを学び、2006-07シーズンからBチームでプレーを始めました。そして2007年4月8日、レアル・マドリードとの試合でトップチームデビューを果たします。このマッチでは、サイドハーフとして出場し、当時のバロンドール受賞者ファビオ・カンナバーロと対峙するほか、印象的なプレーを見せました。翌シーズンには右サイドバックのレギュラーとなり、29試合に出場。さらに、2008-09シーズンには36試合出場を達成し、他クラブからも注目を集める存在となりました。

オリンピック・マルセイユ

2010年、アスピリクエタは950万ユーロの移籍金でフランスのオリンピック・マルセイユに加入。同クラブでは右サイドバックとしてスターティングメンバーで出場を重ねていましたが、右膝前十字じん帯の損傷による怪我に見舞われ、約6カ月のリハビリを余儀なくされました。この怪我からは早々に復帰したものの、ポジションを奪回するのは困難でした。

チェルシー

2012年8月、アスピリクエタはイングランドのチェルシーFCに移籍します。特に2013-14シーズンでは、監督ジョゼ・モウリーニョにより左サイドバックにコンバートされ、安定したプレーを発揮。アシュリー・コールのレギュラーの座を奪いました。このシーズンのキャピタル・ワン・カップでは初得点を記録。それからというもの彼は、さまざまな戦術の中で重要な役割を果たし続けます。2016-17シーズンには3バックの一角としてリーグ優勝に貢献し、チームの戦略に欠かせない存在となりました。

アスピリクエタは、2020-21シーズンには通算400試合の出場を達成し、また、2022年のFIFAクラブワールドカップ決勝では勝利に貢献し、クラブにとって初の世界一に導きました。2023年にはチェルシーでの通算500試合目を迎えましたが、試合中の事故により病院に搬送される事態にも見舞われています。

アトレティコ・マドリード

2023年7月には、13年ぶりに母国に戻り、アトレティコ・マドリードへの移籍が発表されました。この移籍により、彼の新たな章が始まることとなります。

代表経歴

アスピリクエタの国際代表歴も豊かです。2007年から2008年にかけてスペインのU-19およびU-21チームに選ばれ、2014年のワールドカップには本大会メンバーに選出されました。UEFA EURO 2020ではグループリーグのスロバキア戦で先発出場し、反動トーナメントのクロアチア戦では初ゴールを挙げ、チームを次のラウンドへと導きました。

人物

アスピリクエタは、その努力と献身的な姿勢から高い評価を受けています。監督やチームメイトからは多くの信頼を寄せられ、特にモウリーニョ監督は「アスピリクエタが11人いればチャンピオンズリーグを制覇できる」と称賛しています。彼自身は「努力以外の上達方法を知らない」と語るほど、練習に励む選手です。また、ファンからは「Dave」という愛称でも親しまれており、長い名前を礼儀正しく呼ぶ親しみの表れです。彼のサッカーへの情熱やチームへの貢献は、多くのファンに愛されています。

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