セドマ

セドマ: チェコのトランプを使ったトリックテイキングゲーム

概要

セドマはチェコのトランプを用いてプレイされるトリックテイキングゲームで、ユニークなルールが特徴です。このゲームでは、カードのスート（スペード、ハート、ダイヤモンド、クラブ）の価値が無く、各カードのランクに基づく強さも存在しません。そのため、トリックに勝つためには、同じランクのカードを最後に出すことが重要です。

人数および使用するカード

このゲームは4人でプレイします。対戦する者たちは、向かい合った者同士がパートナーとなり、両隣が敵チームになります。使用するカードは、各スートの7からエースまでの32枚です。余りの2から6やジョーカーは使用しません。各プレイヤーには8枚ずつカードが配られ、次のラウンドへ進む際に余りは生じません。

ルール

セドマの目標は、できるだけ多くのAと10を獲得し、最後のトリックを勝ち取ることです。最初のディールの際は誰がディーラーになるかを決め、2回目以降は前のゲームでのディーラーの左隣のプレイヤーがディーラーに決まります。

プレイの進行

ゲームは8回のトリックで構成されます。各トリックは、全プレイヤーが1枚ずつカードを出し合う形式で行われます。最初のリードはディーラーの左隣のプレイヤーが行い、その後は時計回りにカードが出されます。すべてのプレイヤーがカードを出し終わると、トリックの勝者を決定します。

トリックの勝者の決定方法

• - もし場に7が出ていれば、その7を最後に出したプレイヤーが勝者です。
• - 場に7がなければ、リードされたランクのカードを最後に出したプレイヤーが勝者となります。

例えば、9、A、9、Qと出た場合、最後に9を出したプレイヤーが勝者です。また、7は切り札として特別な扱いを受けます。トリックの勝者は、出たカードを裏向きにして自分のパートナーのカードと集めることができますが、それを手札と混ぜることはできません。

終了と得点計算

全てのトリックを終えると、手札はなくなり、得点計算に移ります。パートナーの2人は、Aと10を取っていればそれぞれ10点を取得します。最後のトリックも勝利していれば、追加で10点を獲得します。合計得点は90点となり、両プレイヤーは自分の点数と相手の点数の両方を加算できるため、ディールごとにパートナーの点数は一致します。

勝敗の決定

何度かのディールを終えた後、最も高い得点を持つプレイヤーが勝者となります。正式には、4ディールごとにパートナーが組み替えられ、12ディールプレイすることが基本です。

ルールのバリエーション

セドマにはいくつかのバリエーションがあります。たとえば、2人用のルールがあり、最初にカードを4枚配布し、トリック終了時に不足分を補充するスタイルも存在します。また、得点の計算方式が異なり、特定の条件を満たした場合には勝利となるルールも存在します。さらに、カードを出した後にリードした者が追加でカードを出せるルールや、パートナー同士で戦略を相談できるルールも存在します。これらのバリエーションが、セドマを一層魅力的にしています。

まとめ

セドマは、独自のルールとパートナーシップが楽しめるトリックテイキングゲームです。ルールのシンプルさとプレイヤー同士のやり取りの面白さから、多くの人に親しまれているゲームです。

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