セヤド・サリホヴィッチ

セヤド・サリホヴィッチ（Sejad Salihović, 1984年10月8日 - ）は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ズヴォルニク出身の元サッカー選手です。ポジションはミッドフィールダーで、左足から繰り出される強烈なシュート、特にフリーキックの精度は高く評価されていました。

生い立ちとクラブでの活躍

1984年、ボスニア・ヘルツェゴビナで生まれたサリホヴィッチは、1992年に紛争を逃れて家族と共にドイツのベルリンへ移住しました。サッカー選手としてのキャリアは、ヘルタ・ツェーレンドルフのユースチームでスタートし、その後ヘルタ・ベルリンのユースチームへ移籍。

2004年にはヘルタ・ベルリンのトップチームへ昇格し、9月26日のハンブルガーSV戦でブンデスリーガデビューを果たします。2006年にはTSG1899ホッフェンハイムへ移籍し、中心選手として活躍。2007-08シーズンには、2. ブンデスリーガで準優勝に貢献し、同シーズンのリーグ最優秀選手に選ばれました。2008年11月にはホッフェンハイムとの契約を2012年6月まで延長しています。

2015年、サリホヴィッチは中国サッカー・スーパーリーグの貴州人和足球倶楽部へ移籍。その後、2017年2月にFCザンクト・ガレンへ移籍しますが、同年夏には無所属となります。しかし、2017年9月にはハンブルガーSVに加入し、再びブンデスリーガの舞台でプレーしました。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表としての貢献

サリホヴィッチは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表としても長年に渡り活躍しました。2007年10月17日に代表デビューを飾り、2009年9月9日のトルコ代表戦では、得意のフリーキックから代表初ゴールを記録しています。

2014 FIFAワールドカップでは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の一員として出場。国際Aマッチ通算47試合に出場し、4得点を挙げるなど、代表チームに大きく貢献しました。

セヤド・サリホヴィッチは、そのプレースキックの精度と、中盤でのボール奪取能力、戦術眼でチームに貢献した名選手として記憶されています。

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