セリエA (サッカー) 1937-1938

セリエA 1937-1938

イタリアサッカーリーグの最高峰であるセリエAは、1898年にその歴史をスタートさせて以来、1937-1938シーズンをもって38回目の開催を迎えました。特にこの時期は、イタリア全土を対象とした全国規模の1リーグ制が導入されてから9年目にあたり、リーグの形式が確立されつつある重要な時期でした。前シーズン、1936-1937シーズンの優勝チームはボローニャでしたが、新たなシーズンでは異なるドラマが繰り広げられることになります。

参加チームの変動

各シーズンの終わりにリーグ構成は変化します。1936-1937シーズンの結果に基づき、セリエAから2つのクラブがセリエBへの降格を余儀なくされました。降格したのは、ノヴァーラとアレッサンドリアでした。彼らに代わって、セリエBでの活躍を経てトップリーグ昇格を果たしたのが、リヴォルノとアタランタです。この昇格・降格によって、1937-1938シーズンのセリエAは新たな顔ぶれを加えて開幕しました。

セリエBへ降格: ノヴァーラ、アレッサンドリア
セリエAへ昇格: リヴォルノ、アタランタ

シーズンの行方と優勝

1937-1938シーズンのセリエAでは、全国から集まった強豪クラブがイタリアチャンピオンの座を巡って激しい戦いを繰り広げました。その中で栄光を掴み取ったのは、アンブロジアーナでした。アンブロジアーナは、安定した戦績を重ね、リーグの頂点に立ちました。これはアンブロジアーナにとって、1929-1930シーズン以来となるスクデット（セリエA優勝を示すエンブレム）獲得であり、クラブの歴史において通算4回目の優勝タイトル獲得となりました。前年王者ボローニャを含む他のライバルチームを抑え、アンブロジアーナがこのシーズンの主役となったのです。

個人の輝き：得点王

チームとしての成功に加え、個人としても際立った活躍を見せた選手がいました。この1937-1938シーズンにおいて、最も多くのゴールを挙げた選手、すなわち得点王に輝いたのは、優勝チームであるアンブロジアーナに所属するジュゼッペ・メアッツァでした。メアッツァは、その決定力と攻撃センスでチームの勝利に大きく貢献し、自らもリーグ最高のストライカーとしての称号を獲得しました。彼の得点力が、アンブロジアーナの4度目のスクデット獲得に不可欠な要素であったことは想像に難くありません。

まとめ

セリエA 1937-1938シーズンは、イタリアサッカーリーグの歴史における重要な一ページとして記憶されています。1898年の創設から数えて38回目、そして全国1リーグ制としては9回目のシーズンとして開催され、ノヴァーラ、アレッサンドリアに代わりリヴォルノ、アタランタが新たにトップリーグに加わりました。そして、このシーズンの最大のハイライトは、アンブロジアーナが見事な戦いを経て通算4回目のリーグ優勝を果たしたこと、そして彼らのエースストライカーであるジュゼッペ・メアッツァが得点王に輝いたことです。このシーズンは、アンブロジアーナとジュゼッペ・メアッツァの力が結実した記念すべき年となりました。

もう一度検索