セリエA (女子サッカー)

セリエA・フェンミニーレ：イタリア女子サッカーの頂点

セリエA・フェンミニーレは、イタリアにおける女子サッカーの最高峰リーグです。現在はeBayがパートナーとなり、「セリエA・フェンミニーレ・eBay」という名称が正式名称として用いられています。イタリアサッカー連盟（FIGC）の管轄下で運営されており、2022-23シーズンからは完全プロリーグとして新たな時代を迎えています。

歴史

その起源は1968年に遡りますが、当初はFICFとUISPという二つの組織がそれぞれ選手権を運営しており、統一されたリーグではありませんでした。1969年にUISP傘下のクラブがFICFのリーグに参加したことで、初めて統一された女子サッカー選手権が実現しました。しかし、1970年には再びFFIGCという組織が設立され、再び二つの選手権が並立する状況となりました。

1972年、FFIGCとFICFが統合し、イタリア女子サッカー連盟（FFIUAGC）が結成されましたが、間もなく反対派がFICFを再設立し、分裂状態が続きました。ようやく1974年、現在の形に近い統一リーグが誕生しました。

セリエAは、ドイツ、フランス、スウェーデンなどの強豪国リーグと比較すると、UEFA女子チャンピオンズリーグでの実績ではやや劣りますが、それでもUEFA内では確固たる地位を築いています。

2022-23シーズンからのプロ化に伴い、サラリーキャップが撤廃され、クラブは選手に対してより高額な給与を支払うことが可能になりました。これにより、選手たちはイタリアで初めて完全にプロのアスリートとしての道を歩むことになります。また、リーグに参加するチーム数も12から10に削減されました。

リーグ方式

2022-23シーズンから、参加クラブ数の減少に伴い、リーグの大会方式も変更されました。10チームで構成されたリーグは、二つの段階に分けて試合が行われます。

第1期

まず、第1期では、全クラブがホーム＆アウェイ方式で総当たり戦（各クラブ18試合）を行い、順位を決定します。

第2期

続く第2期では、第1期の順位に基づき、上位5クラブが「スクデットプール（Poule scudetto）」、下位5クラブが「残留プール（Poule salvezza）」に分かれます。それぞれのプール内で、再びホーム＆アウェイ方式で総当たり戦（各クラブ8試合）を行い、第1期からの持ち越しポイントに加えて、最終的な順位を決定します。

スクデットプールで1位となったクラブがリーグ優勝となり、2位と3位のクラブは、翌シーズンのUEFA女子チャンピオンズリーグ予選への出場権を獲得します。残留プールで最下位となったクラブは、セリエBに自動降格となります。下位から2番目のクラブは、セリエBの2位クラブとのプレーオフに臨みます。

ただし、2025-26シーズンからは参加クラブ数が再び12に拡大されるため、2024-25シーズンは降格プレーオフは行われず、最下位の1クラブのみがセリエBへ降格となります。

今後の展望

セリエA・フェンミニーレは、プロ化を機にさらなる発展を目指しています。リーグ全体のレベル向上、観客動員数の増加、そしてUEFA女子チャンピオンズリーグでの上位進出など、多くの目標を掲げています。今後のセリエA・フェンミニーレから目が離せません。

イタリアサッカー連盟 女子サッカー（イタリア語）

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